Walk Together, Again. (戦国BSR)
薄暗闇のなかで、三成は自分と大谷と家康が膝を突き合わせて座っている姿を見た。かつて、秀吉も半兵衛も存命で、家康がまだ豊臣の傘下にあったとき、よく三人で話す機会があった。それは豊臣の行く末だったり、無茶をする三成を後のふたりで諭したり、他愛もない話をしたり、と多様だった。幸せだった、と思う。こうして落ち着いて過去を思い出すと、あの頃は確かに幸せだった。
瞼を閉じたままの三成の目尻から一筋の涙がこぼれた。
何の根拠もなかったけれど、こうして自分たちが過去の延長のように生きていくことを、秀吉は許可してくれるだろうと思った。