そして私も居なくなった
気がつけばいつも私は冷たい土の中に居た。
お姉様の機嫌を損ねた私への罰――いつかは姉が手を差し伸べてくれる。そう私は信じていた。
一週間は泣いて過ごした。そうすれば少しでも寂しさが紛れると思ったから。けれど、お姉様は現れなかった。私はお姉様と遊びたかっただけなのに、お姉様は私をこんなにも狭い部屋に閉じ込める。四方は石造りで、一方の壁には頑丈そうな鉄の扉があった。天井も同じく石造りでお姉様と私の大好きな夜空を見上げる事は容易では無かった。私の『力』を使えば、こんな場所から出る事も出来るけど、お姉様が私の事を嫌うかもしれない。私はただただ、お姉様の差し伸べる手を待ち続けた。
お姉様の機嫌を損ねた私への罰――いつかは姉が手を差し伸べてくれる。そう私は信じていた。
一週間は泣いて過ごした。そうすれば少しでも寂しさが紛れると思ったから。けれど、お姉様は現れなかった。私はお姉様と遊びたかっただけなのに、お姉様は私をこんなにも狭い部屋に閉じ込める。四方は石造りで、一方の壁には頑丈そうな鉄の扉があった。天井も同じく石造りでお姉様と私の大好きな夜空を見上げる事は容易では無かった。私の『力』を使えば、こんな場所から出る事も出来るけど、お姉様が私の事を嫌うかもしれない。私はただただ、お姉様の差し伸べる手を待ち続けた。
作品名:そして私も居なくなった 作家名:ドナ