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食べちゃいたいのよね、と囁いた彼女は優美な所作で俺の頬に触れた。人差し指の爪先で頬をなぞり、唇に行き着いたところで手を止める。僅かに伝わる体温に唾を飲み込むのと、手に持つ硝子器が震えて音を立てるのは同時だった。彼女の細い指が軽く皮膚を引っ掻いて離れる。/にょ仏英①
0524 22:51

弾みで薄く口を開いたまま、見つめる先で彼女の手がひらりと揺れた。俺の手中、深い器にたっぷりと盛られた桜桃がひとつ、厚めの唇に吸い込まれていく。少女のような微笑み、明るい声音。「ねえ坊ちゃん、わたしが本当に食べたいものを、あなた知ってる?」/にょ仏英②
0524 22:51


仏英童話くくり
①シンデレラ
愛情と羨望を浴びる女性の靴を俺が履くなんて倒錯しているにも程があるが、反抗するのも面倒で男の好きにさせた。似合うよと囁いた男は硝子の靴を履いた武骨な足に口付けを落とすことで愛を示す。それでも一瞬の後にはその唇で、誰よりもお前に似合う足枷だと楽しげに笑うのだから質が悪い。/fe
0602 00:37

②ヘンゼルとグレーテル
そろそろ食べ頃かなと男が問う。膝の上で僅かに身じろぎ、真正面から男を見つめた。視線の先、大きな手がシャツを捲り上げていく。肋骨の形を確かめるように両手を這わされて小さく喘いだ。それでも何とか、もっと太らなきゃ美味くないと、精々楽しげな声でお預けを食らわせてやった。/fe
0602 20:33

③白雪姫
別れたかと尋ねる声に微笑みを返す。すると途端に機嫌を直して抱き着いてくる女。己に都合のいいように解釈して、フェイクを掴まされていると疑いもしない。こんなに醜い人間を俺が愛す訳ないだろう?可愛いあの子は今頃、俺の家で安穏と眠っているよ。言いはせず、絡みつく指をほどいた。/fe
0603 16:30

④赤ずきん
頭からシーツを被り俯くのを許されずに仰向いた。これからどうなるかなど分かり切ったことは問う気にもならない。近付く唇に目を伏せる。やさしいふりした狼の尤もらしい理屈に流されて、頭から咀嚼される少女の気分。狼の理屈など所詮、「お前を食べてしまうため」、そこに帰着するだけなのに。/fe
0605 23:05

下げた視線を戻せない。少しでも身じろげばどこかが触れる程の距離では、彼の息遣いも体の奥へと直に響く。高まる動悸と、…気付きたくもなかった、一番敏感なところの、僅かな変化。我ながら何て分かりやすくて惨めな体だ。「まさか逃げようなんて、――思ってないよね?」囁く低音に心が躍る。/fe
0613 21:49

駄目ですかと尋ねる声が真摯なことにぞっとする。駄目というよりお前はそれでいいのか。よく整えられた指先が足先を撫でる。未来ある若者にこんなこと、と考える内に赤い舌が伸びていた。小指を口に含めたバニーが上目遣いに微笑む。ああ最悪だ、――こんなことで感じる己が、何より。/兎虎
0619 00:19

何度かこういうことをする内に気付いたのだが、彼には大分酷い噛み癖がある。足の親指から小指まで丁寧に辿っていく唇。「震えてる、な?」低く笑う声にぎゅっと指先を丸めれば、宥めるようにやわく舐められた。心臓の音が頭にまで響く。(ああもうこのままどうにかなってしまいそうだ、)/虎兎
0619 00:19


作品名:twitter log #05 作家名:はしま