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朝霧 玖美
朝霧 玖美
novelistID. 29631
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Eyes On Me~ジュリア

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私は自分の力を試すために世の中に出た。
私は歌いたかった。
全ての人に私の作った歌を聴いて欲しかった。
あの日、あなたを見ていて浮かんできた歌詞。
歌詞が作れないと二人きりになれたあの日あなたに言ったよね。
そしてあなたを見ているうちに、何かが芽を出し始めていた。

辛くなった時あなたのことを思いだして、ついホテルに足が向いてしまった。
支配人が彼は最近全然来なくなったと言っていた。
たまたま会った軍の人に聴いたら、この前の作戦で行方がわからなくなったと
言っていた。
そして生存の確率も少ないとも。
ふぅっと目の前が暗くなった。


気がつくと私はホテルのベッドに寝かされていた。
そして涙が頬を濡らしていた。


ねえ、あなたのところへ行かせて。
あなたのすぐそばに。
鼓動が高鳴るのが聞こえるくらいまで。
そして話を聞いて欲しいの。
あなたの優しい穏やかな瞳で見つめられると、どれだけうれしかったかを。
知っていたかしら、私の心も同じように打っていたことを。
そのことをあなたに伝える前に、あなたはどこか手の届かないところに行って
しまったの?
私のあなたを想う気持ちはどこへ行けばいいの?
こんなだったら、私から段差を越えてあなたのところへ行けばよかった。


彼はいつも私の瞳の中にいる。
目を閉じればあのバーの片隅で3人仲良く騒ぎながら飲んでいる姿が見える。
目を開けたって、彼が私の歌をうれしそうに微笑みながら聴いているのが見える。
ただの憧れだけじゃなく、一緒に笑いあいたかった。
生身の人間として、悲しみも苦しみも一緒に分け合って生きてみたかった。


その思いをこの歌に込めて私は歌う。
もしかしたらどこかで生きていてこの歌を聴いているかもしれないでしょ?
もう同じ人生は歩めないけれど、思い出は分かち合えることを信じている。
だから生きていて!と私は願うことしかとしか出来ない。
歌声にあのバーでのひとときの思い出を乗せて……。
忘れないで、私のことをそしてあのバーでの日々を。



「Eyes On Me」

私からあなたへありったけの愛を込めたラブソング。