心の涙・・・・・・
(喜)「しんべぇが、ナメクジさん達を捨てようとしました!」
(し)「だからしてないって!」
こっちもにらみ合いが始まった。
(乱)「きりちゃんが、私の家が農家だと馬鹿にしました!」
(き)「だから!してないって!それよりお前だって、俺の親の事いろいろ言っているんだって!」
こっちもにらみ合いが始まる。また、大喧嘩が始まった。
(黒)「また始まったー!」
(伊)「みんな!落ち着いて!」
そのとき、金吾が動いた。
みんなの動きが止まった。
(金)「・・・・・・そろそろ喧嘩をやめたらどうだ・・・?」
そうして、普通に授業が始まった。
(庄)「ありがとう・・・・金吾!」
(伊)「ありがとう!金吾!」
(金)「いや、ただ、寝るのにうるさかったから・・・」
授業が終わり庄左ヱ門は、外に出た。
(庄)「・・・・・」
庄左ヱ門は悩んでいた。その時、この間の怪しい奴の声がした。
(?)「おい・・・・」
(庄)「お前は!この間の!」
(?)「お前を迎えにきた。」
(庄)「何回も言わすな!僕はお前の所になんか行かない!」
(?)「それは、どうかな?」
(庄)「えっ・・・?」
(?)「お前さっき喧嘩を止められなかったとき、自分を情けないとか思わなかったか?」
(庄)「えっ・・・・」
(?)「喧嘩が始まったのは、自分のせいではないのに、自分のせいにしようとしているんでは、ないか?」
(庄)「何で、そんなはず!」
(?)「なくないだろう。」
庄左ヱ門が焦っているときに、怪しい男は、庄左ヱ門に何か魔法をかけた。その時金吾が気づいたが、間に合わなかった。
庄左ヱ門は連れて行かれてしまった。
(金)「しまった。」
(伊)「どうしたの?金吾?」
(金)「庄左ヱ門を連れていかれた。」
(伊)「えっ!助けに行かなくちゃ!」
でっ、二人は、一年は組の部屋に行き。みんなに事情を話した。
(乱)「みんなで、庄左ヱ門を助けよう!」
(全)「お――――!」
そして、みんなで出かけた。
そして、少し進み、庄左ヱ門が捕まった、城にたどりついた。
しかし、ここまで来て、また喧嘩が始まった。
(金)「おい!お前ら!」
(伊)「喧嘩はやめなよ!」
(乱)「うるさい!きり丸が悪いんだ!」
(き)「何だと!」
(喜)「しんべぇのばか!」
(し)「何だよ!」
(虎)「団蔵なんて来なければよかったのに!」
(団)「虎若もいらないし!」
(兵)「そろそろ、いい加減にしてくれる?三治郎!」
(三)「そっちこそ!自分のカラクリがうまくいかないからって!僕にあたらないでよ!」
その時、
(金)「いい加減にしろ!」
金吾が、怒った。
(伊)「金吾・・・?」
伊助はびっくりした。
もちろん他の人もびっくりした。
(金)「お前ら喧嘩するために来たなら帰れ!俺は、伊助と二人で庄左ヱ門を助けに行く!まだ、喧嘩するなら足手まといだから!くるな!行くぞ、伊助」
(伊)「金吾!・・・・・・みんな・・・・少し反省したほうがいいよ。」
と言って、伊助も金吾を追いかけた。
そのころ、庄左ヱ門は
(黒)「ここは、いったい・・・・」
(?)「目が覚めたか・・・・」
(黒)「お前は・・・・・僕を何処に、連れて行く気なんだ!」
(?)「生贄のところだよ。生贄にされても君が死ぬわけではない、」
(黒)「えっ・・・・どういうことだ?」
(?)「君の体を、ある魔物に受け渡してもらうだけだよ」
そして、生贄の場所についた。
庄左ヱ門は大きな箱の前に置かれた。
(黒)「これは・・・・」
(?)「その中に魔物が入っている・・・・・」
(黒)「この中に・・・・・魔物が・・・・」
(?)「さあ、はじめよう」
(黒)「なっ!」
庄左ヱ門は、触手によって、逃げようとしたが自由を奪われた。
(?)「さあ!いでよ!魔物!」
大きな影みたいな魔物が出てきた。
(黒)「なっ・・・・・」
いつも冷静の庄左ヱ門もとてもびっくりしていた。
(魔)「私をここから出してくれたのは、誰だ?」
(?)「私です。」
(魔)「ふむ・・・・で?生贄は・・・・・こいつか?」
(?)「はい・・・・今さっき、その者の心は、私が狂わしておきました」
(魔)「ふむ・・・では・・・」
魔物は庄左ヱ門を取り囲むように、黒い闇に包んだ。
(黒)「わ――――――――――――――――――!」
(魔)「ふむ・・・・・これは、いい」
魔物は庄左ヱ門の姿になり、一気に、自分のパワーを開放してみた。
(?)「これは、凄い!」
(魔)「ふむ・・・・・・」
そのころ、金吾達・・・・
(金)「何だ?いきなり空が暗くなったぞ・・・?」
(伊)「まだ、夜じゃないよね?」
(金)「あぁ・・・・」
その時、庄左ヱ門が現れた。
(金)「庄左ヱ門・・・・」
(伊)「良かった!無事だったんだね!」
だが、その庄左ヱ門は何か変だった。
(金)「まて、伊助・・・・」
(伊)「えっ?」
伊助は金吾に止められた。
(魔)「私に気がついたのか・・・」
(伊)「えっ?まさか・・・」
(金)「あぁ・・・・もう、おそかったんだ・・・・庄左ヱ門は魔物に取りつかれている・・・」
(伊)「そんな・・・・庄左ヱ門!」
その時、後ろから乱太郎達も来た。
(乱)「ごめん!金吾!伊助!私たち反省した!」
(金)「今は、それどころではない・・・」
伊助が乱太郎達にも、庄左ヱ門の事を話した。
(き)「じゃあ、あの庄左ヱ門は、魔物?」
(魔)「いや、本物の庄左ヱ門は、この中にいる・・・・・」
(金)「庄左ヱ門を返せ・・・」
(魔)「それは、無理だ・・・・」
(金)「ならば勝負だ・・・・」
(魔)「気様、この体は、この庄左ヱ門のものだ。もしこの体が使えものにならなくなったら、捨てるだけだ。その時は、この庄左ヱ門に負担がかかるんだぞ」
(金)「・・・・・・・・・っち」
(魔)「残念だったな・・・」
(金)「庄左ヱ門!中にいる庄左ヱ門!聞こえるか!」
(魔)「無茶なことを、何を言っても聞こえないさ・・こいつの心には、たくさんの涙が流れているからな!」
(金)「庄左ヱ門・・・・・もとの庄左ヱ門に戻ってくれ。」
(伊)「金吾・・・・・・そうだよ!庄左ヱ門!闇なんかに負けないで!」
金吾と伊助は前に庄左ヱ門がいるように、話しかけた。
魔物の中の庄左ヱ門は・・・・
(黒)「金吾・・・・伊助・・・・・僕は喧嘩をすぐに止められなかった。学級委員長失格何だ。それに・・・・僕なんかいなくても・・・」
外・・・
(乱)「庄左ヱ門!ごめんなさい!」
(し)「もう、喧嘩なんてしない!何があっても!」
(虎)「戻って!元の庄左ヱ門に戻って!」
(喜)「僕達のせいで心が泣いているのだったら、本当にごめんなさい!」
(三)「お願い!この声が庄左ヱ門に届いて!」
(兵)「庄左ヱ門がいないと、クラスが駄目になってしまう!」
(き)「前の!庄左ヱ門の笑顔がみんな見たいんだ!」
(団)「俺達のクラスには、庄左ヱ門という、学級委員長が!必要なんだ!」
庄左ヱ門・・・・
(黒)「みんな・・・・・・・僕の体を乗っ取るのは!やめろ―――――!」
(魔)「何!」
魔物は、庄左ヱ門の力強い言葉と心に耐えきれなくなり、庄左ヱ門から離れた。
(黒)「はっ!戻れた。」