心の涙・・・・・・
(乱)「まあ、俺達の、リーダーと剣豪と火縄銃のプロに任せるしかないんじゃない?」
みんなは、頭を こくり とさせて、戦いを始めた。
そして・・・・
庄左ヱ門達は、門の前の草むらに隠れて、様子をうかがっていた。
(黒)「門の前のあいつがカギを持っているに間違えない。此処から打てる?虎若・・・・」
(虎)「もちろん。簡単さ」
(黒)「だが当てると死んでしまう・・・・・よし、それならわざと外してくれ虎若」
(虎)「えっ!でも・・・・そのあとは、」
(黒)「敵が火縄銃の音にビビっているうちに、金吾」
(金)「・・・・?」
(黒)「後ろから、お願いできる。殺さない程度に!」
(金)「そういうことか、任せろ」
(虎)「じゃあ、さっそく、行くぞ?」
(黒)「ああ、そうだ、もしあいつ以外に、敵がいたら、虎若、撃ってもいいから、死なない所にね!」
(虎)「死なない所に撃つのは、大変だけど・・・・大丈夫任せて! 」
(黒)「よし、作戦開始!」
虎若は、火縄銃を一発撃った。
そして、金吾が素早く相手を気絶させた。
(金)「今だ。庄左ヱ門・・・」
(黒)「やった。カギだ」
庄左ヱ門は、鍵を使って、牢屋を開けた。
一年生は、たくさん出てきた。
(黒)「これで全員か?」
一年生は、全員そろった。
(黒)「よし、帰るぞ!・・・・・・」
(金)「どうした?庄左ヱ門・・・・・」
(黒)「いや、ちょっと・・・・先行って・・・」
(金)「大丈夫か?」
(黒)「うん、」
そう言うと、庄左ヱ門は一人で、駈け出した。
(金)「本当に大丈夫か・・・?庄左ヱ門・・・・虎若・・・」
(虎)「何?金吾」
(金)「一年生たちを頼む。乱太郎達もみんな、入口に戻っていると思うから」
(虎)「いいけど・・・金吾は・・・?」
(金)「庄左ヱ門を追いかける。嫌な予感がする。」
(虎)「いいけど、大丈夫なの?」
(金)「あぁ。」
金吾は庄左ヱ門を追いかけた。
虎若は、急いで一年生たちを入口に連れて行き、乱太郎達と合流した。
(虎)「乱太郎!皆!」
(乱)「虎若!あれ?庄左ヱ門と金吾は?」
(虎)「実は・・・・」
虎若は、さっきの事を話した。
(き)「庄左ヱ門が何かに気がついたのかも・・・」
(虎)「でも、今からこの中に入るのは・・・」
(兵)「かなりの危険行為だ・・・」
(三)「それに、一年生も守らなくちゃいけないし・・・」
(喜)「伊助?」
伊助は、両手を合わせてお願いをしていた。
(伊)「今の俺にはこれしかできないから・・・」
(団)「一年生には、悪いけど・・・・ここで庄左ヱ門達を待っていていいかな?」
(一)「はい!」
(し)「・・・・・・大丈夫・・・・だよね・・・・」
そして、
(黒)「・・・・・・・ここらへんか・・・?」
金吾も庄左ヱ門に追いついたが草むらで様子を見ることにした。
(黒)「・・・・・・お前の狙いは、一年生ではないだろ。」
(?)「なぜわかった・・・・?」
(黒)「本当に大事だったら、一人に警備なんかさせる事はしない。」
(?)「なるほど・・・・確かに、一年たちではない」
(黒)「っ・・・・狙いは・・だ・・・誰だ・・・なんだこれは!」
黒い影から、変な触手が出てきた。
(黒)「しまった!」
(?)「あはは!狙いは、お前だ!わざわざお前からしかも一人で来てくれるとは、思わなかった。」
(黒)「はっ!放せ!」
(?)「放す?なぜ?君は、一人で此処に来たという事は、捕まりに来たんじゃないのか?」
(黒)「くそ!」
(金)「庄左ヱ門!」
金吾は剣で触手をすべて切り庄左ヱ門を自由にした。
(黒)「金吾・・・」
(金)「下がっとけ!庄左ヱ門」
(黒)「でも・・・」
(金)「そこの、一番偉いの!私がお相手する。」
(?)「いいだろう。」
敵は、刀を取り出した。
激しい戦いに入った。
(黒)「金吾・・・・・!」
金吾が戦っていると、また、黒い影から、触手が出てきて庄左ヱ門を捕まえた。
(黒)「うわ・・・!」
(金)「庄左ヱ門!っ!しまった!」
金吾は、庄左ヱ門を見て一瞬の隙をつくってしまった。
(金)「くそっ!」
(?)「勝負ありだ!」
(金)「卑怯だぞ・・・」
(?)「卑怯だろうが、勝ちは、勝ちだ!」
(金)「・・・・」
金吾は、相手を思いっきりにらんだ。
(?)「まあ、今からお前が攻撃すると、この黒木庄左ヱ門がどうなるかだ」
(金)「ちっ・・・」
(黒)「金吾!僕の事は気にしないで、早くやっつけちゃって!」
(金)「しかし・・・・・」
(?)「何を言っているんだか、もう、勝負は決まっているのに・・・」
(黒)「何のために僕が必要なんだ。」
(?)「生贄のためだよ。」
(黒)「生贄・・・・・」
(?)「そう、生贄・・・・・最強の魔物を復活させるための生贄だよ」
(金)「最強の・・・・魔物・・」
(黒)「それって・・・・」
(?)「それでは、この、庄左ヱ門は連れて行くぞ。」
(金)「そうは、させない・・・・」
金吾は素早く動いて、相手を少し切り、庄左ヱ門も助けた
(?)「なに!」
(金)「隙を見せた。お前の負けだ。」
(?)「くっ・・・・・だが、また来る。」
(金)「いつでもこい。絶対に庄左ヱ門は、連れて行かせない。」
(黒)「金吾・・・・・」
(金)「帰ろう。皆が待っている」
(黒)「あぁ!」
そして二人は門を出た。
そして今あった事を皆にも話した。
(乱)「それは、大変だったね。あっ!金吾!怪我している!」
(金)「こんなの、ケガの内に入らない・・・・」
(団)「また、かっこいい事言っちゃって!」
(金)「うるさい!」
そして、皆仲良く忍術学園に帰った。
(学)「御苦労じゃ!」
(黒)「いえ・・・・あの・・・・・」
(学)「なんじゃ?」
(黒)「いえ、何でもありません。失礼します。」
(学)「おっ!そうじゃ、土井先生が呼んでいたぞ!」
(黒)「はい、ありがとうございます。」
庄左ヱ門は土井先生の所に向かった。
(土)「いや~。庄左ヱ門よくやった。」
(黒)「いえ、あの~、用事とは?」
(土)「いや、それだけだ」
(黒)「それだけで、僕を呼んだんですか・・・・まったく」
(土)「ああ、すまない!」
(黒)「いいですけど、 僕教室に戻りますね。」
(土)「ああ」
庄左ヱ門は、教室に戻る途中に、金吾と伊助に会った。でも、何か、教室が騒がしかった。
(黒)「何だ?」
教室に配当とするといきなり机が飛んできた。
(黒)「うわっ!」
(伊)「なっ!」
(金)「危ない!」
金吾は、飛んできた机を素早く切った。
(金)「大丈夫か?庄左ヱ門、伊助・・・」
(伊)「大丈夫・・・・でも・・・」
(黒)「誰がこんなこと・・・・・」
そして教室に入ると、大喧嘩が始まっていた。
(黒)「皆!ストップ!ストップ!」
(伊)「喧嘩の、原因は?」
(兵)「三治朗が僕のカラクリにケチつけた!」
(三)「だから、つけてないって!」
兵太夫と三治朗のにらみ合いがまた始まった。
次の話だ。
(団)「虎若が、最初に馬鹿って言った!」
(虎)「言ってないし!それに!先に行ったのは、団蔵だろ!」
こっちも、にらみ合いが始まった。