Diary
今日は別の意味で大変な一日だった。
巫女たちは町にあるいろいろなものが物珍しいようで、売り子や勧誘に捕まるたびに連れ戻すのが下手な訓練より骨が折れた。
だが彼女たちは非常に楽しそうで、その目はきらきらと輝いていた。
考えてみれば、巫女とはいえ年齢はそれほど俺とも変わらないはず。
巫女にさえ選ばれなければ、彼女たちも町にいる同年代の女の子と同じように買い物をしてはしゃいでいたのかもしれない。
そう思うといろいろと感慨深かった。
無論、同情の余地はない。
今回の護衛の功績が認められたのか、今後は一週間に一度ぐらいの面会を許されることになった。
ずいぶんと信用されたものだと思う。復讐が果たせる時もそう遠くないのかもしれない。