Diary
今日は宇宙の話、宇宙旅行の話をした。
クリプシへ行くのは決して不可能なんかじゃない。…宇宙船にさえ乗れれば。
俺はあのとき、宇宙の底しれぬ広さ、そしてそこに渦巻く怖さを知ってしまった。
あんなことさえなければ、今頃俺は両親と一緒に喜んで宇宙旅行をしていたのかもしれない。
でも、もう無理だ。宇宙に出るなんて考えただけで体が動かなくなってしまう。
この感覚は、星流しを受けた人間にしかわからないだろう。アルルにわかるはずはない。
でも…もしかしたら、アルルとなら俺も、宇宙に…
何をありえないことを考えているんだろう。
そろそろミファエル共和国の準備が整う頃だ。あとは俺がアルルから求めている情報を受け取ればいい。
これは任務なんだ。