Diary
負傷したカーラ、それを置いて仕事をせざるを得なかったウェイ。
腹から血を流すスピカ、それを抱え、不安そうな顔で走っていくリゲル。
破壊され、燃やされ、跡形もなくなった家屋。
そんな中、逃げ惑う人々。
俺は本当にこんなことをしたかったのか?
スピカが、リゲルが、そしてアルルが好きだった町が、国が、人が、壊れていく。
こうじゃない。俺はこんなことをしたかったんじゃない!
………決めた。俺はもう迷わない。
この選択をすれば、俺にはもうどこにも行き場所がなくなるのもわかってる。
それでも、俺にはアルルを捨てることは出来ない。
俺は…アルルと共に行きたい。