酔い覚まし
夜の支配が進んだ時刻、ジリリと手元の電話のベルが鳴った
「もしもし菊ちゃん?今から出てこられないかな?」
「大丈夫ですけど・・・フランシスさん、こんな時間に何が」
「いいから、来れば分かるって」
「はい・・・それでどちらへ行けばよろしいのですか?」
「昔、教えてあげた酒屋覚えてる?」
「ええ、あの石造りの所でしょう」
「そうそう。そこに来てほしいんだお兄さんじゃもう無理だから」
「え、ちょっ、何が」
「お願いね!!今すぐ!!」
ツーツー・・・と電話が切れた電子音がする
「一体、こんな時間に何があったのでしょう」
窓の外へと目をやる
墨を流したような空に青白い満月が光の粒子を放っている
何かゾクリと嫌な予感がした
「もしもし菊ちゃん?今から出てこられないかな?」
「大丈夫ですけど・・・フランシスさん、こんな時間に何が」
「いいから、来れば分かるって」
「はい・・・それでどちらへ行けばよろしいのですか?」
「昔、教えてあげた酒屋覚えてる?」
「ええ、あの石造りの所でしょう」
「そうそう。そこに来てほしいんだお兄さんじゃもう無理だから」
「え、ちょっ、何が」
「お願いね!!今すぐ!!」
ツーツー・・・と電話が切れた電子音がする
「一体、こんな時間に何があったのでしょう」
窓の外へと目をやる
墨を流したような空に青白い満月が光の粒子を放っている
何かゾクリと嫌な予感がした