二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

結界師 小さい良守と火黒 他

INDEX|1ページ/12ページ|

次のページ
 
■結界師? パラレルですよ
「かーぐろー」

 ここは烏森という土地にある学校。

 そこに子供が一人立ってさけんでいた。

 もう虫たちも眠る時間なのにだ。

「かーぐーろーってばー」
「なんだよ。煩いな。子供」
「あー、いたー」
「ったく、また来たのかよ」
「うん。だってかぐろに会いたかったし」
「…物好きだな」
「だって、かぐろと話したかったし」

 火黒は、そこにいる子供を見つめた。

 たまたま、烏森の力に惹かれてきたときに出逢った子供。

 名前を墨村良守と言った。

 代々この土地を守っている家系らしい。もう1つあるらしいがそれは知らない。

 この子供は墨村家にとっては本来は正統後継者。

 だが、烏森がそれを隠していた。烏森が良守を溺愛しているからこそ。

 今の墨村家の正統後継者は正守という長男が担っている。

「烏森が、かぐろのこと好きだっていったら自分の妖にすれば? っていったからあいにきたノー」
「は?」
 唐突に言われた言葉に火黒は間抜けな声を出す。
「おい、何を言っている?」
「かぐろのこと兄ちゃんとか時音ちゃんに消してもらいたくないなーって言ったら、烏森がねじゃあ自分の妖にしたらいいよって。そしたら、ずーと一緒にいられるよっていったの。だから、今日はそれをいいにきたのー」
 キラキラとした目を火黒に向けて、ニパーと笑う。
「…はあ」
「どうしたの?」
「お前、馬鹿?」
「なんでさ」
「オレは敵だろう?」
「でも、好きだもん」
「ここの力を狙ってるかもしれないんだぞ?」
「そんなことしないもん。かぐろは強い人と戦いたいだけとでしょ?」
 子供の言葉に火黒はがっくりと肩を落とす。なんで、見ぬかけているんだろうと。
「だから、オレが強くなってかぐろの相手するからさ。それまで側にいてよ。ダメ?」
「…お前が強くなるのか?」
「だって、烏森はオレの力だよ?」
 烏森が隠した良守の力。
 巨大な力は正良ではなく、時音でもなく、良守にある。
「・・・まあ。いいか」
 別に嫌いじゃないし。どっちかというと好きだし。他の妖に取られるのもシャクだし。
「いいぜ、ただし、条件が1つ」
「なに?」
「ああ、今度、烏森にあわせてくれよ」
「わかったー。聞いとくー」
「で、今日はどうすんだ?」
 ずっと一緒ということは、家などにもいてもいいんだろう。
「んーと。かぐろって姿消せる?」
「ああ、それくらい簡単」
「じゃあ、一緒に帰ってねよー。で、明日じーちゃんと父さんとに言うからそのときまた姿みせて?」
「おう」
 
 そして、始まったのは子供と妖の話。