どうすればいいかな
「ややややめて!何にもしてないから!ベッドかりただけだよ!ねっキルロイさん!私たち何にもなかったよねっ!」
「え?うーん、それは、えっと…」
何も、と言われると寂しいのでわざと口ごもった。ワユさんは冷や汗を流し、ミストは大喜びだ。
「わあぁーっ!!ごめんね!でも大丈夫だよ!誰にも言わないよ!だから詳しく聞かせて!ねっ!」
「もおーーっ!!キルロイさん!?何言ってるの!?」
「君が寝てからの話だけど…」
「きゃあああーっ!フケツよキルロイー!素敵ー!す、て、きー!」
「待って待って待ってキルロイさんもミストも意味わかんない…、何キルロイさん、何かしたわけ?」
ワユさんが本気で焦り始めたので、思わず吹き出しそうになる。ミストは、何かしたにきまってるよ!と何故か嬉しそうだ。そろそろ白状しよう。
「別に、君にいっぱい好きって言っただけだよ。大丈夫。」
ワユさんは顔を真っ赤にして固まった。
「ひゃ~~!いいなぁ~!キルロイかっこいいよ!!」
「もう~~っ!そういうのはね!起きてる時に言って!」
「はは、どうしようかな」
いやだよ、言わない。
だって虚しいだけじゃないか。
君にとっての剣に、僕は絶対勝てない。でも僕は、君がいないと簡単に死にそうだとか口走る。
ワユさん、僕はね、二番目で満足できるほど無欲じゃないんだよ。