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【ヘタリア】 【悪友トリオ】 「すずらんの花を君に」

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上の空ながらも、美食家のフランシスは答える。

「そっか!!なら、これ3人前追加!!」
「あ、俺、ワインもっとほしいわ」
「いいよ・・・追加して・・・。」

心も頭もどこかへ行っているフランシスをほっといて、ギルベルトとアントーニョが注文しまくっている。
その時、ギルベルトが特別メニューを見つけた。

「お、いいもんみっけ。ならこれも頼んじまおうぜ!なあ、お前も飲みたいだろ?」
「ん?なんや?おおっ!これはもう・・・!絶対飲みたいにきまってるやん!!」
「俺、これ、実際に見るのも、飲むのも初めてだ・・・・!」
「俺もや!なんせ、名前は有名だけど、姿は誰も見たことあらへんっていう幻のワインやもんなあ・・・・!」
「確か、値段もすげえんだよな?」
「会計はフラン持ちだから、いいんとちゃう?俺、今あるんならぜひ飲みたいわ。みんなに自慢できる。」
「そうだよな!よし、気づかれないように、注文すっぞ!」

上の空のフランシスに気づかれないように、悪友二人はこっそりと「それ」を注文した。

「プロージット!!」
「サルーテ!!!」
「ティンティーン・・・・。」


すずらんの花の香りにまだ酔っていたフランシスは気づかなかった・・・・。

悪友たちが、1本目を飲み干そうとしていたそのワインの銘柄を・・・。
気づいた時は、既に遅く・・・・・・。


「ちょ、ちょっと!!何、飲んでるの!?こ、このワインはだめーーーーーーー!!」
「って、もう飲んじまったぜ。」
「さすがやなー。ほんとにうまいわ。」

「こ、こ・・・このワインわね!!ひどい!!いったい何本飲んだの?!」

「え?たったの1本やろ・・・あ、今新しいの来るからな。お前も飲みや!考え込んでないで・・・」
「ああーーーー!!2本めも頼んでる?!他にも飲んでるじゃない?!よりによって・・・これーーーーー!!!こ、これいったい一本いくらだと思うのーーーーー?!!」
「さあ、しらね。でもうまいなー。白は俺んちのほうが好きだけど、これはうまいなー!!」
「でも、この白もいけるで!」
「モ、モン・ラッシュまで飲んで・・・!!お兄さん、これ全部払うの?!」

「だって言ったろ?なんでも頼めってよ。」
「うん、さすがやな。なんでもうまいわー。」


「お待たせいたしました。」

涙目になったフランシスの目の前に、新しいワインが置かれた。
2本目を注文された、そのワイン・・・・。

その名は・・・「ロマネ・コンティ」と言った。



終わり