謝肉祭 ～後日譚～
奥の部屋から、話題の主の声が聞こえてきた。母親が子供でも呼ぶようにフェリシアーノ達を呼んでいる。
『フェリちゃん？ルート！支度はできたの？時間がなくなっちゃうわよ！さあさあ、急いで』
二人は思わず顔を見合わせると、屈託なく笑った。
今日という日は、まだ始まったばかりだ。彼らにとっても、自分にとっても。
自分たちも、そして彼らも、まだ歩き始めたばかりだ。
先の事は分からないが、まだ見ぬ明日を思い煩うよりも、今この瞬間を大切に生きていきたい──菊はそう思っていた。
（終）
奥の部屋から、話題の主の声が聞こえてきた。母親が子供でも呼ぶようにフェリシアーノ達を呼んでいる。
『フェリちゃん？ルート！支度はできたの？時間がなくなっちゃうわよ！さあさあ、急いで』
二人は思わず顔を見合わせると、屈託なく笑った。
今日という日は、まだ始まったばかりだ。彼らにとっても、自分にとっても。
自分たちも、そして彼らも、まだ歩き始めたばかりだ。
先の事は分からないが、まだ見ぬ明日を思い煩うよりも、今この瞬間を大切に生きていきたい──菊はそう思っていた。
（終）