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基本的にこんな感じの毎日です

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 今日は弟の泰二と同室だ。太一本人は単純に久し振りで嬉しいと思っているが、泰二は大変だった。それはもう大変だった。
 でも裏で熾烈な争いがあった事は太一には知られちゃけない。ていうか知られたくない。気分的に。
 それはそれとして。
「…たいじ?」
 きょとん、として首を傾げて名を呼ばれ。
(………………何言ってんだ俺ぇぇぇーーー!!!)
 正気に戻り、頭抱えて大絶叫。ただし叫びは心の中でのみだが。
 もうなんだかどうしようもない泰二さん。最近の太一を取り巻く連中の言動の数々に、壊れかけ中なのである。
 …もう壊れきってる気もしないではないが。
 人前ではなかったのが不幸中の幸いと言うべきか。それとも太一と二人きりだからこそ出た言葉だったのか、判然とはしないものの。
 ともあれ。
「………っ、あー、なんでもない。忘れろ!!」
 顔を真っ赤にしつつも、平静を装って言い捨てた。
 太一は首を傾げたまま、
「…下北沢にしたみたいにかー?」
 ぐはぁ、みたいな解りやすい呻きが思わず口から出そうになった。
 変に図星をつくのはやめてほしい、と泰二は切実に思う。
「べ、別に……」
 目を逸らして否定しようとするが、
「たいじー」
(うっ………)
 目の前にちょこん、と座って、両手を広げてにこにこと。
「おいで?」
(ぐ は ぁ)
 泰二さん、心の中で呻きました。



 幼稚園の頃だったか。
 よくこんなことをされていた様な気がする。
 その頃とは大分、いろいろと…違うけれど。
「…あ、兄貴……もういい……」
「だめー」
 胸に抱いた頭を撫でつつ、太一はご機嫌だ。
 弟が物凄い久し振りに甘えてきてくれたのが、とても嬉しいらしい。
(…ああもうなんだこれ。押し倒すべきかっ!?据え膳なのかっ!?)
 泰二は苦悩する一方だが。
 まぁ勿論そんな事ができる筈も無く。
「…あ、兄貴、もう寝るぞ……」
「んー、もうちょっとー」
「………くっ………」
 人の気も知らんとー!!とか思ったりする泰二だが、無理矢理引き剥がすのもあれだし、と自分に言い訳しつつ。
(…取り敢えず明日は兄貴もってかれないようにしよう)
 そう決意して、もうこーなったら堪能しちまえ!!と半ばヤケ気味に、目を閉じた。