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ベッドから降りたガイを、一瞬名残惜しげな視線が追いかける。アッシュの、いつも力が入っている眉間にも目尻も今は呆けて垂れ下がっている。今夜二度目の愛しさが沸きそうになった。その気持ちの分量は苛立ちを上回っている気がしたが、考えないことでひとつの問題に蓋をした。
来た時と同じように静かに部屋を後にし、扉を閉めた瞬間に。

ああ自分は。あいつにあの顔をさせたくてここに来たのか。と、唐突に悟った。