座敷童子の静雄君 2
『み、帝人ぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!』
「帝人を離せ、こんちくしょぉぉぉぉ!!」
静雄の腕の中で痛みの為、涙に暮れる彼女を引き剥がすべく、正臣の延髄蹴りとセルティ渾身の踵落としが、同時に静雄の脳天に決まった。
少女は即座に幼馴染の少年諸共、コシュダパワーが闇影でこしらえたサイドカーに乗せられ、最高速度で走っていったセルティにより新羅の元へと搬送された。
待ち合わせていたトムに肩を叩かれ、ようやっと正気に戻った静雄は、自分の足でバイクの後を追いかけていき。
青年と、肩の関節が外れただけだったが、新羅の手によりシップと包帯まみれにされた少女が再会を果たすのは、それから数十分後の事。
作品名:座敷童子の静雄君 2 作家名:みかる