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無未河 大智/TTjr
無未河 大智/TTjr
novelistID. 26082
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とある夢幻の複写能力<オールマイティ>

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どうして俺には何も言って来なかったのか些か疑問だが
そして残ったものは、一つの封筒だった
次日、十月一日
俺は学校から帰り、家の扉を開けた時だった
どこから来たのか、封筒が落ちていたのだ
「…俺宛て?」
差出人は書いていなかった
俺は中身が気になり、開けてみた
しかしそこに入っていたのは、メモリーカードだった
すぐさま部屋に篭り、カードを端末に挿して中身を見る
その中に入っていたのは、一つの動画ファイルだった
俺はそれを開いてみた
開いた瞬間、一人の女性が映っていた
『お久しぶりです、叶君。五年ぶりですかね』
その女性に目は無く、車椅子に乗っていた
髪は長い茶髪で、服装は病院着
俺はその女性に見覚えがあった
「病理か…」
木原病理
文字通り木原一族の女性だ
確か、彼女の科学は『諦め』だったはずだ
その女性がどうしてこのようなビデオレターを…
俺はそこまで思考したところで映像に集中した
『覚えていなくても無理はありませんが、木原病理です。貴方の従姉、といったところでしょうか』
知ってるての
今思い出したんだがな
『実は、貴方にお知らせがあってこんな面倒臭いことをしているのですが…』
じゃあしなくていいじゃん
普通にマンツーマンで話せばよかったじゃん
『…貴方にもお仕事をしてもらおうと思いまして』
仕事…?
まさか、一方通行と同じで暗部で働けってのか?
『大方予想は出来ていると思いますが、その通りです。貴方には至急五日以内に木原の研究施設へ出向いてもらいます。もし逆らった場合は…』
彼女はニヤリと笑って続ける
『…貴方と、貴方の家族二人を殺しに向かいますからね』
そこで動画は終わっていた
「…まったく、無茶言いやがるぜ」
だがいい機会だと思っていた
自ら暗部に出向いて色々探ろうとしていたところだったからだ
この街の事
能力の事
第三次製造計画のこと
そして、魔術の事
「ま、手間が省けたといえば、めっけもんかな」
俺はすぐさま準備をして、番号無しが眠った後、母親にその旨を伝えるのだった