四年生卒業後を妄想してみた
卒業後5年くらい経った頃。綾部はどこの城にも就職せず、山奥に庵を構えて隠遁生活みたいなことをしている。里には墓穴やゴミ穴を掘る仕事の時しか降りてこない。忍術学園の同期からは、穴掘り好きが高じて頭のネジが飛んだとか何とか馬鹿にされてる。
それを心配した滝夜叉丸(フリー忍者)が庵を訊ねてくる。「何をしている、いつまでこんなところで油を売っているつもりだ」「油売りじゃなくて穴掘りだよ」「どっちでもいいわ!」云々と話にならない綾部。困った滝夜叉丸は三木ヱ門(佐武衆)やタカ丸さん(髪結い兼フリー忍者)に愚痴(という名の相談)を言いに行く。
佐武村に着くと、何やら皆が慌ただしく動いていて、戦に出る準備をしているくさい。タイミング悪かったなア追い返されるかな、と思いながら三木ヱ門に会ってみると、意外にもやたら機嫌が良いミキティーに遭遇。かくかくしかじか、綾部をどうしたもんか、と遠回しに滝が相談すると、三木ヱ門は「どうせ穴掘り好きが高じて(ry)」云々とテキトーに返事をする。こいつもそんな風に思ってたのかちくしょう見損なった!と怒って帰ろうとする滝に、「おまえ敵の敵は味方って言葉知ってるか」と意味深な質問をするミキティー。
釈然としないまま、今度はタカ丸さんのところに行く滝ちゃん。かくかくしかじか、事情を話すと、「喜八郎くんどうしちゃったんだろうね、心配だね、様子を見に行こうか!」と期待を裏切らないタカ丸さん。再び綾部の庵へゴー。
庵へ着くと綾部は昼間からダラダラしていて、滝夜叉丸を見るなり「また来たの?」的な感じで邪険にして追い返そうとする。この野郎グーパン食らわせたろかとギリギリしている滝ちゃんの背後から「喜八郎くん久しぶり!」とKYに出てくるタカ丸さん。一瞬きょとんとした後モジモジして、二人を庵に上げてくれる綾部。
「タカ丸さんの言うことは聞くのか……」と微妙に納得がいかないものを感じつつ、まあこの調子で里に引きずり降ろせればオールオッケー!と一人で盛り上がる滝ちゃん。横ではタカ丸さんが綾部に近況を報告したり訊ねたりしてる。借りてきた猫みたいになって「はあ」とか「そんな感じです」とか言葉少なに受け答えしてる綾部。
そんなこんなで夜になり、山道暗くて大変だし今夜はここに泊まろう的な方向に。客用布団はないので3人で雑魚寝しようとした時、3人目の来客で久々知兵助登場。「わー兵助くんじゃない一か月ぶり!」「あれっタカ丸さん何でここに?」みたいなやり取り。あれーこの二人仲良かったんかーそういや委員会一緒だったもんなーとか滝が思ってると、綾部がすごいしょっぱい顔で元火薬委員会組を凝視してる。
えっえっ何これどういうことなの…ってテンパる滝をよそに、ようやく本題に入る久々知。某A城に就職したんだけど、人手不足でどーしよーもないので、知り合いのうち一人だけ何も忍者仕事してない綾部をスカウトしに来た。「A城と敵対してるB城に立花先輩(フリー忍者、長期契約中)がいてこっちの手の内ぜんぶ読まれてて仕事にならん。元作法委員で先輩をよく知ってる綾部に助けてもらいたい」とかそんな話。
一通り大人しく聞いてた綾部、話が終わると同時に立ち上がって「お断りですね。話はそれだけですか? じゃあさっさと帰ってください」と超喧嘩腰。( ゚д゚)ポカーンとなる久々タカ滝。他の誰に雇われてやってもいいがテメーの部下になんのだけは真っ平だコノヤロー!(要約)と叩き出される久々知。訳分かんないままついていくタカ丸。
しばらく固まってから、おまえ何やってんだ折角良い話だったのに、ていうか何だあの態度は先輩に失礼だろうが!と体育委員の縦社会根性を発揮する滝ちゃん。うるせーバカ滝おまえに僕の気持ちが分かってたまるかとブチ切れる綾部。そのまま殴り合いの喧嘩に突入して疲れ果てて寝るという小学生のような醜態を晒す元・四年い組。
翌日、綾部が目を覚ます前に起きだして、プンスカしながら下山する滝。山を降りながら冷静になってきて、昨日の出来事を振り返り「あいつもしかしてタカ丸さんが好きなんじゃね? だから久々知先輩に嫉妬してたんじゃね?」と想像して震えあがる。やっべえ何それ泥沼すぎるどうしよう!とテンパり、考えた挙句、さっき名前の出た仙蔵のところに相談に行く滝ちゃん。
かくかくしかじか、と久々知と仕事の件を誤魔化しながら事情説明。うっは何それ超面白いことになってんじゃん!と目を輝かせる元ドS法委員長・仙蔵。嬉々として滝夜叉丸を伴い綾部の庵に繰り出す。「お前はちょっと外で聞いていろ」と一人で庵に入っていく仙蔵。
元作法委員会の対話。近況報告もそこそこに、いきなり「喜八郎、おまえ斎藤タカ丸を久々知兵助にかすめ取られたそうだな」とぶっちゃける仙蔵。青ざめる滝。綾部は不愉快そうに眉を寄せつつ「滝夜叉丸が泣きついたんですか」「おまえのことを心配しているのさ。良い友人だな」「あのボケナス、余計なことを……」とか何とかブツクサいう綾部。
「さて本題だがな喜八郎。おまえ、私と一緒にB城に来ないか」と更にぶっちゃける仙蔵。おまえもそろそろ雌伏するには飽きただろう、ここらで雄飛するついでに恋敵に意趣返しをしてみないか、とか何とか。ええええええこの人何言っちゃってんのおおおおお!?と顎が外れそうになってる滝の前で、綾部は「いいですよ。目にもの見せてやりましょう」とあっさり仙蔵の誘いを承諾しちゃって更にエエエエエエエエエエエってなる滝。
やべーやべーエライこっちゃ!と大慌てでA城にすっ飛んでいき、久々知に(恋敵云々の件は伏せて)綾部がB城についたことを伝える滝。「お、俺そんなに綾部に嫌われてたのかな……」とショックを受ける久々知を適当にフォローしつつ、きっかけを作ったのは自分だから綾部が来たら自分が抑えるってことで、一時的にA城の忍衆に入る滝。
A城とB城は本格的に関係が悪化していて、そろそろガチで戦に突入しようかってとこまできてる。「ただ、正直かなり敗色濃厚なんだ」と青色吐息な久々知。ちょっと前に城主が代替わりする時のお家騒動で、主な家臣が離反したりして戦力が低下してるとかどーとかいう話。「それが分かってるのにこの城を辞めないんですか?」と訊ねる滝に、「辞めたいのはヤマヤマなんだけど、この城が落ちると戦好きのD城とC城の領地が接することになっちゃうんだよな」と困り顔の久々知。そういやタカ丸さんは今C城の城下町に住んでるんだっけ、あーそういうことかーと微妙な気持ちになる滝。
そうして綾部と再遭遇しないまま、ついにA城とB城の戦が始まる。戦忍として縦横無尽に戦場を飛び回る平滝夜叉丸20歳・今一番売れてるフリー忍者(自称)。焙烙火矢や火薬を使った罠がいっぱい合戦場に仕掛けられていて、ものすごく仙蔵の気配を感じるけど、不思議と綾部の気配がしないのでアレー?ってなる滝。
それを心配した滝夜叉丸(フリー忍者)が庵を訊ねてくる。「何をしている、いつまでこんなところで油を売っているつもりだ」「油売りじゃなくて穴掘りだよ」「どっちでもいいわ!」云々と話にならない綾部。困った滝夜叉丸は三木ヱ門(佐武衆)やタカ丸さん(髪結い兼フリー忍者)に愚痴(という名の相談)を言いに行く。
佐武村に着くと、何やら皆が慌ただしく動いていて、戦に出る準備をしているくさい。タイミング悪かったなア追い返されるかな、と思いながら三木ヱ門に会ってみると、意外にもやたら機嫌が良いミキティーに遭遇。かくかくしかじか、綾部をどうしたもんか、と遠回しに滝が相談すると、三木ヱ門は「どうせ穴掘り好きが高じて(ry)」云々とテキトーに返事をする。こいつもそんな風に思ってたのかちくしょう見損なった!と怒って帰ろうとする滝に、「おまえ敵の敵は味方って言葉知ってるか」と意味深な質問をするミキティー。
釈然としないまま、今度はタカ丸さんのところに行く滝ちゃん。かくかくしかじか、事情を話すと、「喜八郎くんどうしちゃったんだろうね、心配だね、様子を見に行こうか!」と期待を裏切らないタカ丸さん。再び綾部の庵へゴー。
庵へ着くと綾部は昼間からダラダラしていて、滝夜叉丸を見るなり「また来たの?」的な感じで邪険にして追い返そうとする。この野郎グーパン食らわせたろかとギリギリしている滝ちゃんの背後から「喜八郎くん久しぶり!」とKYに出てくるタカ丸さん。一瞬きょとんとした後モジモジして、二人を庵に上げてくれる綾部。
「タカ丸さんの言うことは聞くのか……」と微妙に納得がいかないものを感じつつ、まあこの調子で里に引きずり降ろせればオールオッケー!と一人で盛り上がる滝ちゃん。横ではタカ丸さんが綾部に近況を報告したり訊ねたりしてる。借りてきた猫みたいになって「はあ」とか「そんな感じです」とか言葉少なに受け答えしてる綾部。
そんなこんなで夜になり、山道暗くて大変だし今夜はここに泊まろう的な方向に。客用布団はないので3人で雑魚寝しようとした時、3人目の来客で久々知兵助登場。「わー兵助くんじゃない一か月ぶり!」「あれっタカ丸さん何でここに?」みたいなやり取り。あれーこの二人仲良かったんかーそういや委員会一緒だったもんなーとか滝が思ってると、綾部がすごいしょっぱい顔で元火薬委員会組を凝視してる。
えっえっ何これどういうことなの…ってテンパる滝をよそに、ようやく本題に入る久々知。某A城に就職したんだけど、人手不足でどーしよーもないので、知り合いのうち一人だけ何も忍者仕事してない綾部をスカウトしに来た。「A城と敵対してるB城に立花先輩(フリー忍者、長期契約中)がいてこっちの手の内ぜんぶ読まれてて仕事にならん。元作法委員で先輩をよく知ってる綾部に助けてもらいたい」とかそんな話。
一通り大人しく聞いてた綾部、話が終わると同時に立ち上がって「お断りですね。話はそれだけですか? じゃあさっさと帰ってください」と超喧嘩腰。( ゚д゚)ポカーンとなる久々タカ滝。他の誰に雇われてやってもいいがテメーの部下になんのだけは真っ平だコノヤロー!(要約)と叩き出される久々知。訳分かんないままついていくタカ丸。
しばらく固まってから、おまえ何やってんだ折角良い話だったのに、ていうか何だあの態度は先輩に失礼だろうが!と体育委員の縦社会根性を発揮する滝ちゃん。うるせーバカ滝おまえに僕の気持ちが分かってたまるかとブチ切れる綾部。そのまま殴り合いの喧嘩に突入して疲れ果てて寝るという小学生のような醜態を晒す元・四年い組。
翌日、綾部が目を覚ます前に起きだして、プンスカしながら下山する滝。山を降りながら冷静になってきて、昨日の出来事を振り返り「あいつもしかしてタカ丸さんが好きなんじゃね? だから久々知先輩に嫉妬してたんじゃね?」と想像して震えあがる。やっべえ何それ泥沼すぎるどうしよう!とテンパり、考えた挙句、さっき名前の出た仙蔵のところに相談に行く滝ちゃん。
かくかくしかじか、と久々知と仕事の件を誤魔化しながら事情説明。うっは何それ超面白いことになってんじゃん!と目を輝かせる元ドS法委員長・仙蔵。嬉々として滝夜叉丸を伴い綾部の庵に繰り出す。「お前はちょっと外で聞いていろ」と一人で庵に入っていく仙蔵。
元作法委員会の対話。近況報告もそこそこに、いきなり「喜八郎、おまえ斎藤タカ丸を久々知兵助にかすめ取られたそうだな」とぶっちゃける仙蔵。青ざめる滝。綾部は不愉快そうに眉を寄せつつ「滝夜叉丸が泣きついたんですか」「おまえのことを心配しているのさ。良い友人だな」「あのボケナス、余計なことを……」とか何とかブツクサいう綾部。
「さて本題だがな喜八郎。おまえ、私と一緒にB城に来ないか」と更にぶっちゃける仙蔵。おまえもそろそろ雌伏するには飽きただろう、ここらで雄飛するついでに恋敵に意趣返しをしてみないか、とか何とか。ええええええこの人何言っちゃってんのおおおおお!?と顎が外れそうになってる滝の前で、綾部は「いいですよ。目にもの見せてやりましょう」とあっさり仙蔵の誘いを承諾しちゃって更にエエエエエエエエエエエってなる滝。
やべーやべーエライこっちゃ!と大慌てでA城にすっ飛んでいき、久々知に(恋敵云々の件は伏せて)綾部がB城についたことを伝える滝。「お、俺そんなに綾部に嫌われてたのかな……」とショックを受ける久々知を適当にフォローしつつ、きっかけを作ったのは自分だから綾部が来たら自分が抑えるってことで、一時的にA城の忍衆に入る滝。
A城とB城は本格的に関係が悪化していて、そろそろガチで戦に突入しようかってとこまできてる。「ただ、正直かなり敗色濃厚なんだ」と青色吐息な久々知。ちょっと前に城主が代替わりする時のお家騒動で、主な家臣が離反したりして戦力が低下してるとかどーとかいう話。「それが分かってるのにこの城を辞めないんですか?」と訊ねる滝に、「辞めたいのはヤマヤマなんだけど、この城が落ちると戦好きのD城とC城の領地が接することになっちゃうんだよな」と困り顔の久々知。そういやタカ丸さんは今C城の城下町に住んでるんだっけ、あーそういうことかーと微妙な気持ちになる滝。
そうして綾部と再遭遇しないまま、ついにA城とB城の戦が始まる。戦忍として縦横無尽に戦場を飛び回る平滝夜叉丸20歳・今一番売れてるフリー忍者(自称)。焙烙火矢や火薬を使った罠がいっぱい合戦場に仕掛けられていて、ものすごく仙蔵の気配を感じるけど、不思議と綾部の気配がしないのでアレー?ってなる滝。
作品名:四年生卒業後を妄想してみた 作家名:はるはる