Our Eternal Destiny Ⅰ
『 あ い し て る 』
僕は途切れそうになる意識の中でぼんやりそう思った。そしたら、臨也さんの声で聞こえてきたものだから、やはり、笑ってしまった。
死の間際に幻聴を聞くなんて、本当に僕は…、こんな時に、気が付くなんて。
(だからといって、早く気付いても何も変わらなかっただろう)(僕は彼のシナリオの外に出る事は出来なかった)(彼の予想を超えられなかった)
(けど、彼に何かを遺せたのなら、それだけで、僕は―――…)
【 あなたの自由、私の自由 】
作品名:Our Eternal Destiny Ⅰ 作家名:四谷 由里加