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とあるアーチャーの銀河鉄道 第四章

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勿論その後、船の下敷きになって彼は死を迎える事になるのだ。
見方によっては無駄なのだが人間としては、「当たり前」の感情であると思われた。
しかしこの世界に戻ってきた第一声がこれである。
急がないほうがおかしい。

そして、私に殺意をもって睨み付けてきた。私の居た世界でこんな事をしようものなら一瞬で首を飛ばす事もできたが、ここは「学園都市」ではないし、飛ばす気すらない。
むしろ嬉しくあった。久しくこの感じもあの液体の中からでは感じられなかったのだから。
「今の私は、すこぶる機嫌がいい。何故か解るか?」
宗一郎は首を傾げた。
「なぜなら、私の居た世界では「実験」ができなかった「対魔術師専用兵器」の実験が可能だからだ。」
「それがどうした。」
「察しが悪いな。いうなれば「お前にその兵器を貸してやる」と言っているのだ。」
「なに?」
そう「イギリス聖教会」との「密約」で表立って研究できなかった代物を実験できるのだ。作った科学者なら「使ってみたい。」「使って欲しい。」と思うのは当然の事であろう。
そして、その機会と「被験者」が目の前にあるのだ。
使わない手は無い。
「とっととそのスーツに着替えろ」
そして、車内の天井から黒い「ライダースーツ」が表れた。
「そのバイクも貸しておいてやろう。」
列車後部からは、同じ黒いバイクが表れた。
「これはパワードスー…」
説明が終わる前に爆音とともに、ライダースーツと葛木宗一郎が消えていた。
「なかなか頼もしい限りだ。」
そう、迷い無くまっすぐ行くべき道を進む人間は好きな部類に属していた。
「そういえば、あいつもそんな部類か。」
「イマジンブレーカー」やつも何時も迷い無く「不幸」の渦中に救いの手を差し伸べるやつだ。
「だから、あいつに甘いのかもな。」
そして、「スーツ」から送られてくるありとあらゆるデータを自動受信するためのPCを起動させた。
「もう一つの「実験」は私が直に行うか」
そういうとローブを身にまとい、「杖」を手に列車を後にした。
その姿はさながら「魔術師」である。