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紬「春の訪れ」

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桜が舞い散る季節になり、私はこの春で高校3年生になりました。
あ、自己紹介が遅れました。私は、「琴吹 紬」と言います。
もうそろそろ、みんなとの集合場所に着くわね。りっちゃんと澪ちゃんが先に来てたわ。
「おはよ~。澪ちゃん、りっちゃん」
「おう!ムギ、おはよ~」
「おはよう。ムギ」
「唯ちゃんはまだ?」
「ああ・・・。もう家を出たというメールは来てるんだけどな・・・」
澪ちゃんの携帯を見ると、数分前にそういう文章のメールは届いてたわ。てことは、もうすぐで来るのかしら。
「さすがに、もう少ししたら行かないと遅刻するな・・・」
りっちゃんが言うと、ダッシュで走ってくる人影があったわ。唯ちゃんかしら?
「ごめ~ん!遅くなって~!」
的中。やっぱり唯ちゃんだったわ。
「遅いぞ~。ほら、学校までもうひと走りいくぞ~!!」
りっちゃん・・・。唯ちゃんに休憩の二文字をあげなきゃ死んでしまうわ。
「そんなことしたら、唯が倒れるぞ」
「ぜぇ・・・ぜぇ・・・」
すでに限界の様子の唯ちゃん。
「早歩きで行きましょ?その方が疲れないと思うわ」
「まあ、それがいいか」
というわけで早歩きで学校に向かう私たち。意外にも余裕だったわ。

クラス替え発表。どきどきしながら玄関へ向かったわ。
「クラス分けどうだろ~?」
「ま~た澪しゃんだけ違うクラスだったりしてな~♪」
「そ、そんなのやだ・・・」
そうだったわ。去年は澪ちゃんだけ違うクラスだったわね・・・。今年は同じクラスになれるといいけど・・・。
「やや!衝撃の結果が!!」
「え!?」
りっちゃんが叫び、澪ちゃんがドキっとする。
「つうか、見えね~」
新クラスが書かれた紙の前には人がぎっしりといて、とてもじゃないけど見えないわね。
「私、見てくるよ!」
と言って人ごみに入る唯ちゃん。
「だ、大丈夫かなあ!?!?」
すごく不安そうに言う澪ちゃん。同じクラスだと良いなと祈るばかり。
「3年くらいは同じクラスでいたいな~」
「・・・また私だけ違うクラスだったらどうしよう・・・」
「そんな偶然はない!・・・と思いたい」
「去年の例があるから、ないとは言いにくいわよね・・・」
見事に一人だけ違うクラスだったからね・・・。澪ちゃんに試練を与えたのか、悪意あったのか、はたまた偶然かはわからないけど。
そうこうしてるうちに、唯ちゃんが戻ってきたわ。
「お、唯!」
「おっとっと・・・・・・・あ」
バランス崩してその場で倒れる唯ちゃん。突然の出来事にびっくりした私達。
「ころんだぁ~・・・(泣)」
「・・・ったく、ほら」
手を貸すりっちゃん。かっこいいわ♪
「で、どうだった?」
「あ!私達、みんな同じクラスだよ!?」
「よかったな!今年はみんなと同じクラス・・・だ・・・ぞ?」
澪ちゃんの様子を見るりっちゃん。すると、澪ちゃんは固まっていた。
「よ・・・」
あ、動き出した。
「よかったぁ・・・」
涙を流す澪ちゃん。
「少しは強がったりしろよ・・・」
冷静につっこむりっちゃん。私達は新クラスである、3年2組へと歩きだした。
作品名:紬「春の訪れ」 作家名:ゆっけ