こらぼでほすと 拉致8
悟空が駆け戻ってきてクスリを渡される。レイが水も用意している。クスリを忘れたフリなんてさせないぞ、と、笑顔の背後に浮かび上がっているから、ニールのほうも降参するしかない。
「刹那、ママが寝たら戻って来い。俺と遊ぼう。」
「了解した。」
「鍛錬するなら、俺らも付き合うぞ、悟空。」
護衛陣もお菓子作りなんかに参加する気はないから、刹那の鍛錬に付き合うつもりで立ち上がる。
「軽く身体を温めるか。ヒルダ、ここは任せていいだろ? 」
「ああ、ちびの相手をしてやりな。あんたらなんか用無しさ。」
ヒルダだけは、最低限、側につく。寺では、それほど護衛の必要はない。ここに押しかけてくるのが居たら、バカと罵るぐらいだ。なんせ、ここには肉弾戦で負けなしな坊主とサルが住んでいる。襲撃を企てた段階で、その集団は無能のレッテルを貼られるだろう。調べれば、それぐらいの実績は残っているからだ。
作品名:こらぼでほすと 拉致8 作家名:篠義