とある人の(非)日常?[中編]
~10分後~
臨也と帝人は未だに命懸けの鬼ごっこを続けていた
静雄の手にはいつの間にか
見馴れた止まれの道路標識が装備されている
鬼に金棒とは正にこの事
だが、そろそろ帝人の体力が尽きそうだ
「(も、う、無、理…はぁっ、限!界!!)」
膝がガクガクで吐く息は荒く
口は血の味しかし無くなっている
「帝人君!!返事しなくて良いから聞いて!」
臨也の方も僅かに息が上がって来ているよう
それも、そうだろう静雄に追いつかれない様
帝人を引っ張って居るのだから
「後少ししたら助っ人が来るから頑張って!」
ただ今の帝人には、その言葉だけが希望だった
すると、横目に見馴れた黒人の客引きが見えた
「サイモン!シズちゃんヨロシク!」
「オォ、イザーヤ、マタケンカカ?ケンカヨクナイヨ、スシタベテナカナオリネェ」
いつもの調子で言っているサイモンの隣を
臨也と帝人は駆け抜ける
「サイモン!邪魔すんな!今度という今度は勘弁ならねぇンだ」
「シズーオ!ソレアブナイヨ、スシタベルイイヨ」
など、サイモンと静雄の攻防がかすかに聞こえてくる
暫くすると
「イザヤー!!!!テメェ、ブッコロォス!!!」
地獄から響いてくるような雄叫び
鬼の表現は、強ち間違ってはいないようだ
臨也と帝人は未だに命懸けの鬼ごっこを続けていた
静雄の手にはいつの間にか
見馴れた止まれの道路標識が装備されている
鬼に金棒とは正にこの事
だが、そろそろ帝人の体力が尽きそうだ
「(も、う、無、理…はぁっ、限!界!!)」
膝がガクガクで吐く息は荒く
口は血の味しかし無くなっている
「帝人君!!返事しなくて良いから聞いて!」
臨也の方も僅かに息が上がって来ているよう
それも、そうだろう静雄に追いつかれない様
帝人を引っ張って居るのだから
「後少ししたら助っ人が来るから頑張って!」
ただ今の帝人には、その言葉だけが希望だった
すると、横目に見馴れた黒人の客引きが見えた
「サイモン!シズちゃんヨロシク!」
「オォ、イザーヤ、マタケンカカ?ケンカヨクナイヨ、スシタベテナカナオリネェ」
いつもの調子で言っているサイモンの隣を
臨也と帝人は駆け抜ける
「サイモン!邪魔すんな!今度という今度は勘弁ならねぇンだ」
「シズーオ!ソレアブナイヨ、スシタベルイイヨ」
など、サイモンと静雄の攻防がかすかに聞こえてくる
暫くすると
「イザヤー!!!!テメェ、ブッコロォス!!!」
地獄から響いてくるような雄叫び
鬼の表現は、強ち間違ってはいないようだ
作品名:とある人の(非)日常?[中編] 作家名:里緒