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とある人の(非)日常?[中編]

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その声からゆっくりとペースダウンしていく足
五分もすると帝人の足は完全に止まった

「はぁはぁはぁはぁ、い、ざや、さんはぁはぁ、あ、足、は、はぁ速い、です」
「うん、ありがとう…って大丈夫?帝人君」

流石、二十四時間戦争コンビと呼ばれるだけあって
臨也は帝人ほど疲れて見えない

「んー後少しだけ歩ける?」
「まだ…ちょっと、無理です…」

帝人がそう答えると
臨也は携帯を取り出した
どうやら時計を見ているらしい

「どうしよっかな~時間迫ってるし…そうだ♪」

臨也はそう言うと、帝人に近付きひょいと抱えた
その体制は姫抱き、俗に言うお姫様抱っこだ

突然の事に頭の処理能力が追い付かず
キョトンとしていた帝人だが
今の状態に気付き慌て出した

「え!?ちょっと臨也さん!?」
「どうしたの、帝人君?」
「な、ななな何で、僕抱えられてるんですか!?しかも…ぉ、お姫様抱っこだなんて」
「はは、少し落ち着きなよ、ほら深呼吸」
「深呼吸じゃ無いです!質問に答えて下さい!!」

帝人は離して欲しいのか臨也の腕の中で身動ぎをした
が、それを許さないかのように
臨也は帝人を抱える手に力を込めた

「こら、暴れちゃ駄目、落ちたら痛いよ?」

必要以上に近付く臨也の顔
耳元でわざと、囁いているようだ