とある人の(非)日常?[中編]
「じぁ、頼むよ運び屋」
もし首が在ったら
もう一回溜め息を吐きたい気分に
陥ったが、割り切った
"少し離れてくれ、用意する"
臨也が一歩下がると、運び屋―セルティ・ストゥルルソンの体から
影が溢れだした
影の一部は臨也と帝人の頭部に
纏わせてヘルメットとなり
大部分は相棒のコシュタ・バワーのシューターの隣に
漆黒のサイドカーを作り上げた
「いつ見ても便利だね」
"無駄口は良いから、さっさと乗れ"
そして三人は池袋の街に消えていった
作品名:とある人の(非)日常?[中編] 作家名:里緒