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とある人の(非)日常?[中編]

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「やあ、運び屋」

そこに居たのは、池袋の町に存在している妖精
通称、黒バイクのセルティ・ストゥルルソンだった

"今度の仕事はなんだ?"

今までの経験上、今回も余り良い仕事ではないのだろうと
溜め息を吐きたくなった

「いやぁ、シズちゃんに追いかけ回されちゃってさ、巻き込んじゃったー、すまないけど、この子を家に送りたいんだよねぇ」

にっこりっと笑う姿は綺麗なのだが
人の迷惑を度外視した発言に
どうにも、素直に見ることか出来ない

"また、やってたのか…って帝人じゃ無いか!?"

臨也が抱えている人物を良く見ると
知り合いでありボスである人物であると分かりうろたえた

「うん、偶然出会って話して居たら、ちょうどそこにシズちゃんが来て、一緒に逃亡してただけだよ」
"他に変なこと吹き込んで無いだろうな?"
「傷付くなぁ、俺ってそんなに信用無い?」
"今までの事を思い出して自分で考えろ"
「嘘の情報は教えた覚えは無いなぁ、知ってて黙ってる事は有るけど、ね」
"何が、ね、だ!原因はそれだ"

何とも人を食ったような言動に
少しばかり、静雄の気持ちが分かった様な気がした
セルティだった

「あははは、酷いなぁ、まぁ兎に角、今は帝人君が先、ついさっき疲れて寝
ちゃったんだよ」
"お前、そんなに走らせたのか!?"
「10分位だよ」
"二手に別れれば良いものを…"

そう、帝人の事を考えるなら
即座に出て来るであろう提案
例え、静雄との遭遇で焦って居たとしても
仮にも情報屋を営んでいる臨也が
それに気付か無いなんて事は有得ない

「冗談♪帝人君と離れるなんて、しかもそれがシズちゃんが原因でなんて、吐き気がする」
"(帝人も可哀想によりによってこいつに好かれるなんて)"

臨也の手の中で眠っている
帝人に密かに同情した