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とある人の(非)日常?[後編]

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音もなく走っていく黒バイク
見馴れた光景
ただ違うのは隣にサイドカーが付いている事

「ねぇ、運び屋」
"なんだ?"

ふと臨也がセルティに話し掛けた
バイクを運転中にも関わらずPDAを打つのが速い

「帝人君の家、何処に在るのか覚えてるの?」
"ダラーズの集会時に一緒に行ったじゃ無いか、それにその後も何度か訪ねている"
「ふーん」
"(何だったんだ?)"

ヘルメットの性で顔が見えないので何を考えているのかわからない
見えていた所で考えている事が分かる訳ではないのだが

"(臨也の相手は疲れる…はぁ、さっさと終わらせよう)"

セルティは速度を上げた

"(新羅騒いでないと良いな、多分、静雄が愚痴りに来ているだろうから)"

相方と家の心配をしながら黒バイクは音もなく疾走しているなんて
写真を撮りに来た野次馬達は知るよしもなかった