とある人の(非)日常?[後編]
臨也はそう言うと
帝人の手、掌、腕、額、頬、瞼にキスを落とす
唇にも落とそうとと思ったが
触れるか触れないかで臨也は止まった
「ここは、また来るからその時にしてあげる」
そう言うと静かにドアを閉めた
「(だって、君が覚えていなかったら意味が無い…だろ?)」
「…!?あれ、何で…ん?これ」
目が覚めた帝人は、自分が握っている物に気が付いた
「臨也さんのコート…」
そう言うと、きゅとコートを抱き締めた
「(臨也さんの匂いだ…)返しに行かないと」
そう言うと、布団を片付け
服を着替えて外に出る
ポッケットから携帯を取りだし
電話をかける
ワンコール
ツーコール
スリーコ「おはよう♪帝人君」
「おはようございます、すいません、今日会えませんか?」
~Fin~
作品名:とある人の(非)日常?[後編] 作家名:里緒