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帝人神様!!折原臨也の場合

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【甘楽さんって好きな人とずっと一緒に居たいタイプですか?】
《そりゃあ乙女としては四六時中です》
【疲れたりしません?】
《乙女はトイレも行きません》
《化粧もしません》
《無駄毛もありません》
《四六時中一緒でも問題ありません》
【うわーwww】
【知り合いに似たこと言う人いますw】
【現実の話で答えてくださいよ】
《太郎さんは好きな人に見せたくない姿があるってことですか?》
《多かれ少なかれそれって当たり前じゃないですか?》
【そうなんですけど】
【出来たら……幻滅は、されたくないじゃないですか】
《そうですねえ》
《でも自分を取り繕うと疲れません?》
【甘楽さんはそのキャラ疲れないんですか?】
《キャラとか言わないでください!》
《太郎さんの意地悪っ》
《甘楽ちゃんは素ですからー》
《キャラとかじゃないですから》
【ぷんすか、ぷんすか】
《ぷんすか、ぷんすか》
《先に言わないで下さいw》
【すいません】
《折角相談に乗ってるのにー》
《太郎さんは冷たいんです》
《その相手にも冷たい態度とったりしてるんじゃないんですか?》
《べったりねっとりどっぷり甘えればいいです》
【甘えるんですか?】
《甘えると甘え返されたりしてラブラブですよお》
【そんなものですか?】
《そうです、そうです。まずはお試しあれ》
《百戦錬磨、恋の達人甘楽ちゃんからの有難い言葉ですう》
【恋の達人なんですか】
《結んだカップルは百を越しますよー》
【お見合い婆じゃないですか】
《失礼しちゃいます》
《まだまだピチピチ、お婆さんじゃないです》
【単語選択が死語】
【というかツッコミそこなんですかw】
《他はないですよw》
《甘楽ちゃんはいつでも現役☆元気》
【年齢はともかく】
【甘楽さん自身じゃなくって】
【人から聞いてるってことですよね?】
《正確には》
《甘楽ちゃんのアドバイスで》
《世には恋人たちが溢れたのです》
《あぁ、甘楽ちゃんってば恋の女神!》
【褒めませんよ】
《きゃー》
《何か言う前に切り捨てごめん!》
《本命さんにはそういうのを抑えて優しくしないとダメですよ?》
【やっぱりそういうものですかね】
《私は太郎さんのそういうところ好きですから気にしませんけどねー》
《こんなので傷つく人はその程度なんでしょうね》
《太郎さんのこと全然わかってない》
【矛盾してるw】
《太郎さんの優しいところもドライな所も甘楽ちゃんだけ知ってればいいんです!》
【ネットだから気やすいっていうのはありますよね】
《そうです、そうです》
《どんどん秘密の恋話を暴露しちゃうといいですよー》
《甘楽ちゃんは口固いですよ》
【自分で言う人は嘘吐きだったりしますよね?】
《甘楽ちゃんは唇固いですよー》
《キスしてみます?》
【え? そっちですかwww】
【しませんよw】
《太郎さんってば、いけずー》
《何か失敗したーって今日、落ち込んでるなら》
《明日はべったりねっとりどっぷり甘えてみてくださいね》
《報告待ってますから》
【明日……会ってくれますかね】
《一回や二回の失敗で見放されるようなら》
《元々それは運命の相手じゃないんですよ》
《すっぱり諦めて次です、次》
【それが上手くくっつけるやりかたですか?】
《営業秘密ですー》
【今日はありがとうございます】
【甘楽さんも何かあったら相談聞きますから】
【私では頼りないかもしれませんが愚痴ぐらい聞きますよ】
《太郎さんはやっぱり優しいです》
《フラれたら慰めてあげますよー》
【ひどいw】
【ではではー】
《報告待ってますー》

――――田中太郎さんが退室されました――――
――――甘楽さんが退室されました――――


 臨也はログアウトしたチャットの画面から目を離さず手だけ携帯電話に手を伸ばす。声が聞きたいと思った。
 誰のかなど決まっている。
 竜ヶ峰帝人しかいない。
 声が聞きたい。飢えて、心に隙間風が吹いていく。
(足りない)
 歯噛みしながら臨也はただ時間が過ぎるのを待つ。
 これほど早く明日にならないかと思ったことなどない。
 自分が何かをこれほど求めていることもまた今までなかった。胸が痛くて体が熱くなる。苦しかった。