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皿の上

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暗い、光の差さない石造りの部屋の中。
アーサー・カークランドは後ろ手に縛られ、椅子に座らされている。
頭を前に垂れ、どうやら意識は無いようだ。眠っているのかもしれない。
と、動く様子のないアーサーの前、癖毛の、浅黒い肌の青年が歩み寄ると、椅子をどかりと蹴り上げた。振動に揺り動かされ、ゆるゆると頭を上げたアーサーの髪を鷲掴みにすると、無理矢理自分の方に向かせる。
必死に首を振り、手から逃れようとするアーサーの耳に、明るい関西弁が突き刺さった。

―BUEN DIA(ブエンディア)!お姫さん、やっとのお目覚めか? 気分はどないや?―

ああすまんかったわ、そないなモンつけとったら喋れへんわなぁ。外したろうか?
悪い悪い、でもお前ほんまよう喋るなぁ。
しかも口を開けば嫌味と皮肉って、可愛いことの一つも喋れんて。大儀やなぁ。
ああ、大儀ってもちろん周りの奴らやで?
アルフレッドも自分みたいのんに育てられなけりゃ、もっと素直でええ奴になったんとちゃう?
マシュー見てみい。双子とは思えへんわ。可哀想にな。
何? 何なん自分。その目。
自分が今どういう状況かわかっとんの?
・・・はは、まあええか。

ふーん、俺は変態か。小児性愛のスパンキング野郎か。甲斐性なしか。
しかしよくもまぁ、そないな文句ポンポン出てくんな自分。いっそ感心するわ。
せやけど変態、言うんはちょっと、なぁ。
いや、否定はせぇへんよ? 別に変態でも何でも構へんで。好きにいい。
せやけど…やっぱ、自分には言われとうなかってん。
ああ、やっぱ回りくどいんは苦手やわ。
―自分、こないだ菊ん家行った時。部屋に何、仕掛けたん?
バレへんと思ってた? 
誰も見とらん、気付かへん、思うとったやろ。
ご愁傷様。お天道様の目ェは誤魔化せんで。

菊が優しい顔しとるからほんま、勘違いして付けあがりおって。
あいつも困りモンやなぁ。そないな気ィない相手にまでへらへらおべんちゃら使って、ええ顔して…
ほんま困るわ。菊は俺のモンで俺は菊のモンやって、会う度にいつもいつもいーっつも言ったるんに。
何遍言うたらわかってくれるんやろか。
十回か百回か千回か万回か。
口で言うても泣いても怒っても、体に刻みこんでやっとるんに。まだ足りひんか。もっとか。
…ハァ? 無理強い? 強姦?
何、寝惚けたこと言うとるん、自分?
お前は何も知らんねんなあ。菊がどんな顔で笑って泣いて俺の舐めてねだって…
ああ、聞きとない? ふーん、菊が俺なんか相手にするわけない? せやったら本人に直に確かめてみぃや。・・・何、今度はだんまりか。一応察してはおるんやな。わかっとって、まだ諦めひんか。そうか。
まあ別に、どうでもええけどな。

「・・・阿呆やな、ほんま笑えるわ」
「菊がお前みたいな気違いに、心も体も開くわけないやろ?」
「アーサーお前、菊の笑っとる所しか見た事ないんねんもんなあ。可哀想になぁ?」
「せめて勝手に好きでおるだけやったら、こないなことならんで済んだのになあ」
「なあ部屋にあれ仕掛ける時、何考えとった?」
「菊の前で紳士面しながら、腹ん中でどない穢い事、思ってたん?」
「身の程も知らんで下手に欲かくから、こないなことんなって。あー、かわいそ」

「かわいそう、ほんま、かっわいそうになぁ?…は、あは、あははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは」


アントーニョは笑いながらアーサーの頭上、斧を振り上げて

作品名:皿の上 作家名:わん子