座敷童子の静雄君 3(続いてます)
更にずいっと強く差し出され、これ以上拒否するのは返って失礼に当たるし、静雄が切れる。
帝人はお礼を言って受け取った後、ぽしっと彼のバーテンシャツの袖を引っ掴んだ。
「じゃ、今晩静雄さん、お時間ありますか?」
「……ああ?……」
「簡単な物で申し訳ないんですが、お夕飯一緒にいかがですか? 是非お礼させてください♪」
「……お、おう……」
「お好きな物、食べたい物おっしゃって下さい。作ります♪」
「じゃ、牛乳たっぷりのホワイトシチュー」
「はい♪ 判りました♪♪」
大きくなっても、牛乳好きは変わらないらしい。
微笑ましい気分になって、帝人はウキウキと静雄の背を押し、TVのある部屋へと案内した。
作品名:座敷童子の静雄君 3(続いてます) 作家名:みかる