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緊急指令!鹿目まどかを抹殺せよ! リリカル☆マギカ(第2話

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「うあああああああああああッ?!」
 悲鳴を上げたリーダー格まどかの
姿も、高熱波の熱線の中に消えていったが、――

「むう?!

 惑星の反対側に空間転移したか?

 だが、それも無駄な事よ!」
 リーダー格まどかの現在地を捕捉し、
高熱でドロドロになった街の中央で、
ほくそ笑むサリー。

 サリーは、天高く飛翔し、
その速度を増していく。――
ついには、大気圏を突破したところで、
彼女は停止した。

「これが、最後だ! 

 鹿目まどか!

 滅ぼせ! 大魔光剣!」
 サリーは、そう叫ぶと、腕を
『バンザイ』するように上げる。

 ――するとサリーの左右の
コブシが輝き始め、
次第に白熱化していく。

「こ、この魔力の大きさは?
 まさか星の反対側から?!」
 惑星の裏側の宇宙空間に退避した
リーダー格まどかが驚く。

 さらに、サリーの手の周りに
光の粒子が集まり巨大な光の塊と
化していく。

 そして――
「くらえ、光の剣!

 マギアン・ソ――――ドッ!!!」

 サリーが両腕を、惑星の大地に向けると、 
膨れあがっていた光の塊が、
白く輝く巨大ビームとなって、地面に突き刺さった。

 光のビームは、高熱で大地をドロドロに融解させると、
さらに地下深くへと突き進んでいき、――
ついには惑星の核を貫通した。

 そしてマントル層を貫通した巨大ビームは、
惑星の反対側にまで到達して、
地表から飛び出した。

「そ、そんな!
 1つの惑星を貫通して?!」
 惑星から発射されてくるビームを見て、
恐怖に染まるリーダー格まどかの顔。

「いけないッ! シールドッ!!」
 まどか軍団は、残った全員の
防御シールドを1つに束ねて、
サリーのビームをなんとか
防ごうとする。――
だが、そのシールドそのものが
超高熱で解け落ちそうだ。

「ぐっ! うううううっ!」
 滝のような汗をかきながら、
耐えているリーダー格まどか。

「貴様は、こう思っていたはず、――

 自分の行いは、正しいと」

「?!」
 そんな状態のまどかに、
サリーの声が聞こえてきた。

 ――それは、サリーの
念話通信(= テレパシー)のようだった。

「恐らく、貴様は、知らなかったのだろうな。――

 他の宇宙には、――

 邪悪でもなく、――

 悪人でもない、魔女達がいる事を。

 平和に暮らしている魔女達が、――

 正義の為に戦っている魔女達がいる事を。

 だがな!

 知りませんでした、で 済まされぬ事も、
 この世には、有るのだよ!!!」

「うううっ?!」
 まどか達の、発生させていた防御シールドに、
亀裂が入り、徐々にその亀裂は大きくなっていく。

「正義と信じ、
 分からぬと、逃げ、――
 
 知らず!
 聞かず!

 その果ての終局だ!――――

 この光の剣!

 もはや、止めるすべなど、無い!

 そして、滅ぶ!――

 鹿目まどかは!!

 滅ぶべくしてな!!!」

 最後通告のように
サリーが叫ぶ。

「ああああああ――――――ッ?!」

 サリーの『マギアン・ソード』の輝きの中に、
リーダー格まどかも、まどか軍団も
消えていく!

 そして、『マギアン・ソード』の威力は、
惑星そのものを、切断し、破壊していく!

 ――その光の剣は、まるでリンゴを切る
果物ナイフのように、星を真っ二つに、
切っていった。

◇ ◇ ◇

 惑星が中央から綺麗に分割されていく
様子は、無論、周囲に展開していた、
時空管理局の次元艦隊も捉えていた。

「おおおおお?!

 ほ、星のひとつが、割れていく!」

 恐怖に震える次元艦隊の局員達。

 そんな中、クロノは、次元艦の端末から
管理局本局のデータベースにアクセスして、
サリーに関する情報を確認していた。

 〔入力――退却してきたシグナム一等空尉からの
追加情報を追記の事、―― 〕

☆ 魔女 サリー・ザ・マジシャン

(以下、本作作者の人物設定が一部混在)

 出身地は『魔法の国』。

 サリーは、その国の王女であり、つまり国王『サリーちゃんのパパ』と女王の娘であった。

 サリーは、子供の頃、ある宇宙の『地球』と言う名の惑星に、
小学生『夢野 サリー』として、弟とともに、滞在した経験がある。

 しかし、ある事件によって彼女の友人達に『魔法使い』である事実がバレ、
『魔法の国』の掟により、急遽(きゅうきょ)帰国することになった。

 尚、この時同じく『魔法の国』の掟により、友人達と関係者の記憶から、
サリーとその弟、及び家族等に関する事のみ記憶の抹消措置が行われた。
〔 ここまでテレビ・アニメ『魔法使い サリー』の原作通り 〕

 サリーが17歳の時、祖国『魔法の国』が戦火に巻き込まれる。

 これは『魔法の国』と『古代ベルカ』が位置的に近い関係にあり、
当時の軍事大国から、ある国に『チカラを貸した』とあらぬ疑いをかけられたのが
原因であると言うのが、現在最も有力な説である。

 (古代ベルカとは、フェイトの出身地でもある現在の
ミッドチルダ世界の近くに、昔存在していた次元世界。
――多くの大国が存在していたが、長年の戦争で、荒廃し、滅亡した。)

 サリーは、この戦争により、弟を含む家族全員を失い、それ以降、
『魔女 サリー・ザ・マジシャン』と、名のる様になり、
性格も、顔つきも激変する。

 サリーは、再興した『魔法の国』の国王となったが、
任期終了前に、自分とは無関係の適任者を次の国王に任命し、
自分は国民の前から姿を消した。

 サリーは、国王をやめる直前に『全ての魔女の天敵』の出現を
予知したと言われている。

 サリーは、国王をやめた後、自分の体を『生体魔導サイボーグ』へと
改造し、その後、各次元世界を旅して、『全ての魔女の天敵』の情報を
集めながら、より強くなるための修行も行っていたらしい。

 サリーが戦闘を行っている最中に、ごくたまにであるが、
彼女の技の解説を行う謎の人物が戦闘空間で目撃される事があるが、
これは、サリーの修行中の記憶が、彼女の余剰魔力によって、
戦闘空間に投影・実体化されるためである、とされる。

 この現象は『サリーの解説者』と呼ばれるが、
この現象そのものは、攻撃力も無ければ、実害も無い。

 『生体魔導サイボーグ』は、ジェイル・スカリエッティが
製造した『戦闘機人』とは、構造やシステムが全く違う別物である。
 単独で宇宙空間での長期活動も可能。

 『生体魔導サイボーグ』の製造技術は、古代ベルカ諸国の王族が行っていた
王族自身が生体兵器となる為の技術が流用されたとされる。

 『生体魔導サイボーグ』になったサリーは、
1人で、(現在までに確認されている全力時)
LS級次元艦70万隻分の戦闘力を持つとされる。

 サリーは、各次元世界で、様々な伝承・伝説を残しているが、
彼女の実際の戦い方や、使用魔法・必殺技等についての記録は、
ほとんど残っていない。

 これは、サリーが本気で戦った、あるいは、
サリーを本気で怒らせた者が一つの例外なく、死亡しているか、
行方不明になっているためである。