二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

緊急指令!鹿目まどかを抹殺せよ! リリカル☆マギカ(第2話

INDEX|17ページ/97ページ|

次のページ前のページ
 

「あ、あれは、サリー!
 魔女、―― サリー・ザ・マジシャン!」
 その時、傷ついた体を引きずりながら、
建物の影から、シグナムが、ヨロヨロと歩いてきた。

「シグナムッ!」
 なのはが、駆け寄り、よろめいたシグナムに
肩を貸す。

「あの人の事、知っているんですか?」
 シグナムに尋ねるなのは。

「うむ、かなり昔、仲間達と離れて
単独行動していた時に、一度会った事があるのだ。

 彼女こそは、宇宙最強の魔女、――

 全ての魔女の祖であり、
 ――正義の為に戦う魔女達の守護者でもあるのだ」
 そう答えるシグナム。

「またの名を、『伝説魔神』、――」

「おう、誰かと思えばシグナムではないか?

 久しぶりじゃの」
 シグナムの姿を見て、語りかけるサリー。

「サリーどの、なぜ貴女がここに?」
 サリーに問うシグナム。

「『全ての魔女の天敵』と戦う為じゃよ。
 こんな星の地下で数千年眠っていた
甲斐があったと言うモノだ」

「あなたも、魔女。

 なら、私達の敵……

 滅ぼすべき、宿敵」
 リーダー格まどかが、サリーに対して、
敵意をむき出しにする。

「シグナム! それに魔導師たちよ。

 すぐに、この星から、立ち去るのじゃ!

 ワシの戦いに巻き込まれたら、
 命の保障は出来んぞ!

 捕獲結界はすでに、分解してある。

 急げ!」
 サリーが、なのは達に警告した。

 彼女の言うように、いつの間にか、
惑星を覆う捕獲結界は消滅していた。

「サリーどの?!」
 シグナムが、サリーに話しかけるが、
彼女は、意識をまどか軍団に向けており、
返事は返ってこなかった。

「撤退しましょう、シグナム」
 シグナムに肩を貸しているなのはが、
損害の無い転移魔法システムの方向に
歩いていく。

「高町一尉?!」

「ここは、彼女の指示通りにすべきです。
 私達がいても、足手まといになるだけです」
 シグナムに、自分の考えを、説明するなのは。

「総員撤退!
 繰り返します!

 総員撤退!」
 なのはが、念話通信で、全魔導師部隊に、
通達を出した。

 高町なのはの指示に従って、――

 無事な、ヴォルケンリッター達も、
負傷した仲間を運びながら、――
転移魔法で、次元艦隊へと、撤退していく。

 なんとか、意識を取り戻したフェイトが
まだ気絶しているはやてを担いで、
空間転移した。

 次々と、転移魔法で、姿を消す、
管理局の魔導師部隊。

 それを、じっと見ているサリーと、
リーダー格の鹿目まどか。

「追撃しないとは、おやさしい事だな」
 サリーの、からかうような物言いに、――

「もともと、私達の標的は『魔女』だけです。
 邪魔をしないのなら、
攻撃するつもりはありません」
 警戒を解かずに、答えるリーダー格まどか。

 ――そして……惑星の上には、
サリーと、まどか軍団だけが残された。

「…………」
 サリーは、無言で空中に、浮遊、
上昇していく。

「さくらカード!」
 リーダー格まどかが召喚した
さくらカードの魔力によって、
200人程の、まどか達が、
八神はやてに変身した。

 コピー・はやて達は、サリーを取り囲むと、
魔法の詠唱に入る。

「響け! 終焉の笛!」
 コピー・はやて達が天に掲げた
シュベルトクロイツに銀色の魔力光が
集中していく。

「「「ラグナロク!!!」」」
 コピー・はやて達は、一斉に、
シュベルトクロイツをサリーに向ける。

 そして200本の銀色の魔力砲撃が
サリーに殺到したが、――
「ふんっ!」

 この集中砲火をサリーは、片手一本で
受け止めた。

「そ、そんな?!」
 目が点になっているリーダー格まどか。

「今度は、こっちの番じゃ!

 超魔力ビ――――ム!!」
 いきなり、ビームが出た!

 サリーの両目から、赤いビームが
発射され、それに、飲み込まれた
まどか軍団は、瞬く間に爆裂していく。

「きゃわわわわわわわッ!」
 リーダー格まどかは、あわてて回避行動をとり、
残っているビル群の間を高速飛行して、逃げ回る。

 サリーは、手を手刀の形に伸ばし、
腕も左右に伸ばして、――
飛行機の真似をする子供、のような姿勢の
水平飛行のフォームで、――超音速まで、
スピードを増し、まどかを追跡していく。

 サリーの両足の裏から、加速用の、
魔力流がロケットの炎の様に、
噴き出していた。

 目から出る魔力ビームを、連射するサリー。

 2発! 3発! 4発! 5発!

 そのビームを、まどかは――ビルの隙間を、
ぎりぎりで、飛行して、――ジグザグに方向転換を
繰り返し、避けまくる!

 サリーは、視界を横切ったまどかを、目で追いつつ、
顔を横に、振りながら、目から再度、ビームを、発射した。

 まどかを狙った、魔力ビームは、
大きな、建物を、カッターナイフのように、
斜めに、切断する。

 ぶった切られた、建物は、ビル群に、倒れこみ、
まるで、ドミノ倒しのように、巨大なビルが、
次々に倒れ、崩壊していく。 

 倒れていく、ビルの真下を猛スピードで、飛び去る、まどか。

「ほう?

 なかなかに、ねばるのう。

 だが、――逃げるばかりで、
敵に勝てるつもりかっ!!」

 そう、言うと、さらに、スピードを上げ、
まどかとの、距離を詰めるサリー。

 逃走する、リーダー格まどかを
護るように展開したコピー・なのはの一団が、
飛んできたサリーに攻撃を仕掛ける。

「「「ディバイン・バスター!!」」」
 サリーを直撃する桜色の砲弾。

 ――だが、これも、片手で防御するサリー。

「コピーした他人の技なんぞで、このワシは倒せんよ!

 くらえ、魔力スマッシャー・パンチ!」

 サリーの両腕が、はずれた、――とたん、
ミサイルのようにロケット噴射を起こして、
高速回転しつつ、まどか達を襲う!

 前衛の、コピー・なのは達をぶっ飛ばして、
飛来した、サリー・パンチは、
リーダー格まどかの背中に直撃し、
そのまま、ビル群の中に、彼女を殴り飛ばす!

「ぐっ、ぶああああああああ――――?!」
 盛大に、ビル群の中に、突っ込んだまどかは
10本ぐらいのビルを貫通してようやく止まった。

「め、目からビームに、
ロケット・パンチって……

 サリー、あなた、それでも、人間?!」

「無論、違うさ!

 そして、貴様もな!」

「つッ!!」
 埃を払って立ち上がるリーダー格まどか。

「皆! お願い!」
 リーダー格まどかの命令に従って、
コピー・フェイトの姿になったまどか軍団は、
――全員が『真ソニック・フォーム』になり、
サリーに接近戦を挑んだ。

「だから――

 無駄だと、言っておろうがッ!

 超魔力ブラスタ――――――ッ!!!」

 サリーの全身から、魔力を含んだ
超高熱波が放射され、――
接近戦をしかけようと、近づいていた
コピー・フェイトの一群は瞬時に蒸発した。