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緊急指令!鹿目まどかを抹殺せよ! リリカル☆マギカ(第2話

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 まどかの右手が赤く輝きだす。

「わたしの、この手が、真っ赤に燃える!

 魔女を倒せと、轟き叫ぶ!!

 ばーく熱! まどかフィンガァ――――――!!!」

 叫びとともに、リーダー格まどかは、サリーへと、
飛びかかると、右手でアイアンクローの型を造り、
サリーの頭部を、――ワシッ! と――つかむ。

「ガッ?!」
 まどかの反撃に、驚くサリー。

 サリーの魔力鉄拳が、まどかの腹に叩き込まれたが、
――かまわず、リーダー格まどかは、つかんだ手を、
通して、超高熱波と、破壊的魔力を、
サリーの頭に、撃ち込んだ!!

「う? うおおおおおっ?!」

「私の願いは、――
 全ての魔女を、この手で消し去る事、だから……

 私を邪魔する魔女なんて………………

 壊してやる! 滅ぼしてやる! 壊してやる!

 滅ぼしてやる! 壊してやる! 壊してやる!

 壊してやる! 壊してやる! 壊してやる!

 壊してやる! 壊してやる! 壊してやる!

 壊してやる! 壊してやる! 壊してやる!

 こ わ し て や る ゥ――――――!!!!!」

 リーダー格まどかは、さらに、身体強化魔法による
怪力で、物理的にも、サリーの頭部を、右手で
締め上げた。

「ぐがああああああっ!!!!」

 リーダー格まどかは、とどめとばかり、サリーの頭部に、
最大出力の、高熱波と、魔力を、叩き込んだ。

「ヒ――トォ――――! ・ エンドォ――――ッ!!!!!」

「!!!!!」

 大爆発して、粉々に吹き飛ぶ、サリーの頭部。

 ――頭部を失って、月面に横たわる、――
サリーの遺体を、しばらく悲しげに見つめていた
リーダー格まどか。

 くるりと向きを変え、次の目的地に向かうべく、
月を後にしようとした、その瞬間、――

 ―― ガシィィ――――ッ! ――

「ううっ?!」

「くくく、捕まえたぞ、鹿目まどか!!」

 信じられない事に、頭の無いサリーの体が、
リーダー格まどかを、後ろから、はがい締めに、
している!

「あ、頭が吹き飛んで、無くなっているのに、
 どうして?!

 サリー、あなたは、まさか、ロボット?!」

 驚いたまどかは、思わず聞いていた。

「ワシは、生体魔導サイボーグ(改造人間)だよ。

 くくく。

 サイボーグの頭脳は、頭部になければいけない、
と言うルールは、有るまい。

 ワシの頭脳は、人間で言えば、心臓の部位に有る」

 余裕を持って、一々丁寧に解説する、首なしサリー。

「くっ! は、はなして!!

 は、はなせぇ!!」

 リーダー格まどかは、サリーの腕を振りほどこうと、
もがくが、サリーの腕力は、正にサイボーグのそれである。

 まどかは、身体強化魔法で、対抗するが、それでも
サリーのパワーの方が数段上だった。

「無駄だっ!!

 このまま、ワシとともに滅ぶがいい、鹿目まどか!!

 この――反陽子爆弾でな!!!」

「なっ?!!!」

 サリーの言葉に、真っ青になるリーダー格まどか。

(……もし、これでも駄目だった時は、後を頼むぞ!)

(頼もしき、我が後輩たちよ!!――――)

 ――サリーの意思と魔力が、宇宙に何かの作用を残した。

 ――次の瞬間、まどかの姿も、サリーの姿も、
そして、月と、その本星である赤い惑星も、
全てが『白い闇』に飲み込まれ、――
何も存在する事を許されぬ空間が急速に広がった。

 ――そして、『白い闇』が消え去った時、
そこに存在していたのは、――

 鹿目まどかだった。

 元のピンク色の魔法少女服に戻っている。

 彼女の周りの宇宙空間に、何事もなかったように出現する
鹿目まどか軍団の威容。

「行こう、みんな、…………次の戦場へ、

……ううん、地獄へ」

 リーダー格まどかは、どこか、悲しげな顔で
そう言うと、軍団を引き連れ、移動を開始した。

◇ ◇ ◇

 ほむら達を乗せた、『次元戦艦ビクトリー』は、
1時間程かけて虚数空間を抜け、通常空間に突入した。

「ビクトリー、目標の宇宙に到達しました」
 操舵手が、報告する。

「ふう、後は……」
 リンディ提督が、ほむら達に話しかけようとした、
その時、――――

「1時の方向に、次元艦の反応!
 距離、4万、接近してきます!

 メイン・スクリーンに出します」
 オペレーターが叫ぶ。

 メイン・スクリーンに大型次元艦の艦影が映し出された。

「『ビッグ・タイガー』?! そんな――

 なぜ、あの艦が?!」

 リンディが、珍しく動転しているようだ。

「提督、『ビッグ・タイガー』から通信が」
 オペレーターが報告し、――
メイン・スクリーンにレティ提督の顔が出る。

「こちらは、時空管理局所属の、
『次元戦艦ビッグ・タイガー』、艦長のレティ・ロウランです。

 ビクトリー聞こえますか?」
 レティの声が響く。

「ええっ?!」

「なんで?――――

 あの人は、本局にいたはずじゃあ?」

 杏子と、マミが疑問を口にした。

「本艦は、時空管理局本局より、
貴艦の捕獲命令を受けて、行動しています。

 直ちに、艦を停止して、こちらの指示に
従ってください。――そうすれば、
こちらからは、攻撃しません。

 乗員の安全も、保障します。

 警告は1度です。
 以後の申し入れには、応じられません。

 貴艦の賢明な判断を望みます」
 レティが、そう言うと、通信が切れた。

「リンディ提督……」
 ほむらが、リンディに話しかけたが、
リンディは、それには、答えず、――

「通信回線を開いて」

「はい!」
 リンディは、オペレーターに指示を出した。

「ビクトリー艦長、リンディ・ハラオウンです。

 貴艦の申し入れに、感謝します」

「リンディ ――――」

「レティ ―― なるほどね、本局にいたのは、――
変身魔法であなたに化けたエルザだったのね」
 
〔エルザは、レティの使い魔で、変身魔法が使えるのだ。〕

 リンディが、自分の推理を述べると、
レティは、1度頷いてから、――
「リンディ! 
 
 すぐに艦を止めて!

 今、指示に従えば、悪いようには、しないわ。

 ――本局の上層部にも、私が掛け合ってあげるから――」

「ありがとう、レティ。

 いつも、私の事を心配してくれて。

 でもね、私達はここで、立ち止まる訳にはいかないのよ!」

「リンディ!」

「フェイトさんや、なのはさん達が、
 苦戦するのは、目に見えてるわ。

 ――放ってはおけない。

 それに、事態を収拾して、――
 平和に暮らしている人々を守る為にも、

 まどかと言う子を救う為にも、――

 ここにいる、
ほむらさん達、魔法少女のチカラが必要なのよ」

「どうしても、行くつもり?」

「1度決めた事なら、絶対に、
 最後までやり通す!

 それが、ハラオウン家の人間よ!」

「そういうつもりなら、
 チカラずくでも、あなたを止める!

 たとえ、あなた達を傷つける事になっても!!」

 レティの最後の言葉とともに、
通信が切れた。