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緊急指令!鹿目まどかを抹殺せよ! リリカル☆マギカ(第2話

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 そのどこか、緊迫感の無い声は、――
UFO(未確認飛行物体)みたいな、――
円盤状の、小型宇宙艇から、聞こえてきた。

「キュゥべえ! 完成したの? 例の物が!」
 ほむらが、小型艇に乗っている、
キュゥべえに尋ねた。

 小型艇は、円盤型をしており、その上部が、
透明になっていて、そこから、キュゥべえの顔が、
見えている。

「出来たとも。 
 と、言っても、設計図を造ったのは、
例のジェイル・スカリエッティだけどね。

 さあ、受け取りたまえ!

 これが、〔魔力カートリッジ対応型〕
SG(ソウル・ジェム)チャージャーだ!」
 キュゥべえが、小型艇のマジック・ハンドを
操作して、差し出したのは、腕に装着する
ごつい大型メカだった。
(スバルのリボルバーナックルより、ちょいでかい!)
(試作品なので、大型)

 それを、自分の腕に取り付ける、
魔法少女3人。

「ほむら、――それは?」
 フェイトが、ほむらに聞いた。

「これは、フェイト達の使用している
カートリッジ・システム用の
魔力カートリッジを使って、
私達のソウル・ジェムに魔力をチャージ
してくれるシステムです。

 魔力の波長が、微妙に違うので、
この試作機では、変換効率が、
多少悪いのですが、
私達、魔法少女に長期戦を
可能としてくれる新兵器です!」
 メカの説明をしながら、
その作動チェックを、すばやく
進めるほむら。

「ビクトリーは、次の作戦の為に、
 一時後退します!

 なのはさんは、皆への指示をお願いします!」
 リンディ提督が、なのはに通信を入れた。

「了解です!」
 リンディへ、返信するなのは。

「SGチャージャー・システム正常!
 何時でも行けるわ!」
 作業を完了するほむら。

「私も、機能チェック完了!」
 マミも、ほむらに続いて完了する。

「ええっ?! ちょ、ちょっと、待ってくれぇー!」 
 杏子は、まだ、もたついているようだ。

「ああ、もう!
 何やっているの、あなたは!

 ちょっと、見せてみなさい!」
 痺れを切らせたマミが、杏子の作業を手伝う。

「す、すまねえ、マミ」
 やっと、システム・チェックが
終了したが、――

 全て、完了した時には、
逃げ出したリーダー格まどかと、
相当な距離が開いてしまった。

「皆、急ぐよ!」
 なのはが、先頭をきり、――
リーダー格まどかを追跡する一同。

 ――しかし、
「くそっ! 追いつけねえ!」
 杏子が歯軋りする。

 ――全員が、全速で、飛翔しているが、
なのは達は、長時間の戦闘で疲れており、
ほむら達は、元々、宇宙戦闘が
今回、初体験であった。

 ほぼ光速に達している、相手との、
距離は、縮まるどころか、少しずつ、
離されているようだ。

「こ、このままじゃ、引き離される!」
 なのはが、思わず怒鳴る。

「行って! なのは!

 ほむら達を、連れて行って!

 バルディッシュを、――
加速レールにして突っ込んで!

 はやては、援護射撃を!」

 フェイトが、思いついた作戦を、
大声で、皆に、伝える。

「分かったよ、フェイトちゃん!
 
 杏子ちゃん、槍を、こっちに!」
 
「おおう!」
 なのはに、指示された、杏子が、
槍を長く伸ばす。

「マミさん、お願い!」

「分かりました!」
 なのはは、今度は、マミに
指示を出す。

 マミは、『結びつける魔法』のリボンを
使って、『杏子の槍』と、
レイジング・ハートを硬く結びつけた。

「ほむらちゃん!
 全体に筒状の魔力バリアーを!」

「はいっ!」
 なのはの指示で、ほむらは、
自分と、なのは・マミ・杏子を
筒状の魔力バリアーで、包み込んだ。

 そして、3人の魔法少女は、
槍を、きつく握りしめる。

「ライオット!」
〔ライオット・ブレイド!〕
 バルディッシュが、魔力カートリッジを
2発、ロードして長剣形態の、
ライオット・モードに変形する。

 さらに、――
〔ライオット・ザンバー!〕
 バルディッシュが、魔力カートリッジを
さらに1発、ロードして、魔力ケーブルで
繋がれた、2本の魔力剣となる。

 ――そして、フェイトが、魔力を込める事に
よって、バルディッシュの2本の魔力剣は、
長く伸びていった。――――

 フェイトは、2本の超大型魔力剣となった、
バルディッシュで、なのは達の、
円筒形バリアーを、挟み込む形をとった。

「レイジング・ハート!」
〔オーライト! ストライク・フレーム!〕
 レイジング・ハートの、ヘッド部から、
桜色の魔力刀が、槍の穂先の様に突き出し、
加速用ウィングも展開された。

「A.C.Sドライバー!」
〔チャージ!!(突撃!)〕
 レイジング・ハートの、後部から、
魔力流が、ロケットのごとく、
噴射され、加速し始めた!

「バルディッシュ!

 ハイパー・プラズマ・バースト!!」
〔ハイパー・プラズマ・バースト!!〕
 フェイト自身と、2刀のバルディッシュが
黄金に輝き、――バルディッシュは、
その刀身を、巨大な
レールガン(電磁加速砲)と、化して、
その弾丸に相当する、なのは達を、
亜光速で撃ち出した。

「おおおおおおお――――ッ!!」

「マジカル・ビクトリ――・ダ――――ッ シュッ!!!!」

 まさに、光の矢と化した、なのはと、ほむら達は、
――レイジング・ハート前面の螺旋状の
魔力シールドで、邪魔をするまどか軍団を
全て粉砕しながら、――
リーダー格まどかへと
徐々に接近していった。

 だが、まどか軍団の防衛網が
巨大な壁のごとく、何重にも、立ち塞がり、
なのは達の進行を阻もうとする。

「高町一尉達を攻撃中の、
まどか軍団に攻撃を集中!

 魔法少女達を援護する!」
 シグナムと、ヴィータ・ザフィーラ、
シャマルがまどか軍団の背後をついて
攻撃をかける。

「おらあぁっ! いっけー!」
〔シュワルベフリーゲン!〕
 ヴィータが、グラーフ・アイゼンで、
数個の、特殊合金の玉を、
ぶっ叩いて、撃ち出した。 

 ――ヴィータの、高速追尾弾は、
数十人のまどか軍団を叩き潰す。 

「行け! 自分が守りたい人のために!」
 突進を続けるほむら達を見守るシグナム。

「こ、これだけ速度を上げても、
距離がもう縮まらない?!」
 なのはは、あせり始めた。

「まどか軍団は、こっちを包囲しようとしている。
 こ、このままじゃ」

「よ――し!
 ひとつ、やってみるか――!」

「杏子ちゃん、何を?!」
 なのはは、驚いた。
 
 杏子が、全体のバリアーの上に
立ち上がったからだ。

「こい! ほむら!
 あたしが加速して連れてってやる!」

「む、無理よ、杏子!」
 ほむらも、驚愕した。

「無理でも、無茶でも、やるしかねえ!

 チカラを貸してくれ、マミ!」

「どうするの?」
 マミも、杏子の意図が分からず、
困惑顔をする。

「あたしが、ほむらを、おんぶする!

 そしたら、マミは、あたしの正面から、
ティロ・フィナーレを撃ち込んでくれ!」

「あなた、正気なの?
 そ、そんな事をしたら!」
 マミは、耳を疑った。