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緊急指令!鹿目まどかを抹殺せよ! リリカル☆マギカ(第2話

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「そんなん、どっから、出て来たんや?!」

「私は、もともと、軍団長のバックアップ用です。
 彼女が完全に消滅するか、戦意を喪失した場合に、
私は、自我に目覚めます。――コピー魔導師の人格も、
一時的に起動した『私達』がやりましたが、――
 そして、私のパワーは、軍団長の約3倍!」

「赤くして、能力3倍なら、勝てる思うたら、
大きな間違いや!
 そこを、どかんかい!!」

「我が主(あるじ)。
 ここは、我らに任せて、先へ進んでください」
 話に、割り込むシグナム。

「シグナム?!」

「あなたですね、惑星上で、軍団長を
いじめてたのは!」

「いじめてた――とは、人聞きが悪いな。

 少なくとも、騎士道精神に背いた事は、していないぞ」

「あなたと、言う人は!

 あなただけは!」

 『鹿目まどか・レッド』は、『さやかの剣』を
実体化させて、シグナムに挑む!

「なら、やってみろ! レヴァンティン!」
〔エクスプロージョン!〕
――レヴァンティンが
カートリッジを1発ロードすると、
その刀身に高熱の炎がまとわりつく。

「言われなくても!」
 シグナムに斬りかかる『鹿目まどか・レッド』。

◇ ◇ ◇

「シグナム?」
 シグナムの戦いを目撃したヴィータは、
どうするべきか、躊躇した。

「ヴィータ!
 ここは、シグナムに任せればええ!

 ウチらは、ほむら達の支援や!」
 はやてが、叫ぶ。

「わ、分かったよ、はやて!」
 ヴィータは、素直に従うが、――

「そうは、行きませんよ!
 私は、『鹿目まどか・シルバー』!」
 この、銀まどかは、『杏子の槍』を
持っている。

「またかい!
 一体何人おるんや?!」
 頭を抱えるはやて。

「はやて! こいつは、あたしがやる!
 はやては、先へ!」

「分かった! 
 気をつけるんやで、ヴィータ!」
 急いで、飛翔するはやて。

「あなたじゃ、私に、勝てませんよ」

「うっせえ! とっとと、かかってきやがれ!」
 アイゼンを銀まどかに突きつけるヴィータ。

◇ ◇ ◇

「シャマル! ザフィーラ!

 一緒に来てくれるか?」

「はやてちゃん?!」

「もちろんです」

 ――だが、ここにも、――

「あなた達の相手は、私達がします!」

「『鹿目まどか・ブルー』推参!」

「『鹿目まどか・イエロー』出陣!」

 黄色まどかは、マスケット銃や、
銃型のデバイスを持っているが、
青まどかは、武器を持たずに、
ファイティング・ポーズを取っている。

 青まどかは、格闘型らしい。

「はやてちゃん、ここは、私達が!」

「うむ!」

 シャマルも、ザフィーラも、
はやてを、先に行かせるつもりだった。

「シャマル?! ザフィーラ?」

「お急ぎを、我が主(あるじ)!」

「…………2人とも、油断だけは、
するんやないで!」
 はやては、皆を信じて先を急いだ。

 ――しかし、やはり、そこには、

「そして、あなたを、倒すのは、
この、『鹿目まどか・ブラックRX』!」

「なんで、――
ひとりだけ、RXやねん?」

 この黒まどかは、服や髪の色まで、
黒で統一されていた。

「5人、揃って!

 魔法戦隊!

 まどか・ガ・ファイブ!!」

「『ガ』ってなんや?!
 『ガ』って!」

「一々、突っ込まないでよ!

 この、関西人!!」

「じゃかましいわ!!

 この、ぼけぇぇぇ――!!!」

「むー!

 カチンと来たので、――カチンとやります」

「カチン?」

 はやてが、見ていると、
『鹿目まどか・ブラックRX』が、
彼女の腕につけている、『円形の盾』に触ると、
『カチンと』音がして、――

「き、消えた?! ど、どこへ?!

 うわっ?!」

 突如、はやてを襲う、爆発。

 見ると、頭上の宇宙に、黒まどかがいて、
その手には、バズーカ砲らしき火器が、有る。
――しかも、彼女の周りには、
ロケット・ランチャーやら、
ミサイル、対戦車ライフルなどの
ぶっそうな、質量兵器が、大量に浮遊していた。

 さらに背後には、戦車部隊までが、浮いている。

「なっ?! ななななな!」

「ふふっ。

 これは、かつて、暁美ほむらが魔法少女として、
持っていた能力。

 さて、時間の流れを操る、この私に、勝てますか?

 ――八神はやて?」

「くっ!!」

「そして、私達、戦意を持つサブリーダーが
1人でもいれば、まどか軍団は、再び動き出す!」

「なんやとお?!」

 ――黒まどかの言う通り、再び、動き始めた
まどか軍団が、ほむら達、魔法少女を
包囲しようとしていた。

◇ ◇ ◇

「これは?!
 まどか軍団が、こちらを包囲しようと、展開してる!」
 異変に気付いたマミ。

 ほむら達は、交代で、まだ苦しみ続ける、
リーダー格まどかを、その背中に、
背負っていた。

 宇宙空間に、置き去りでは、戦闘の
流れ弾に当たる危険性もあったからだ。

「はやてちゃんから、通信、
まどか軍団のサブリーダーが、
出現したと、――」
 なのはは、はやてから、状況を聞いたらしい。

「そんな? 
 まだ、『戦いの因果の糸』が
破壊出来ていないのに」

 ほむらは、最悪の事態に
唖然としている。

「と、言うより、『戦いの因果の糸』を
破壊する事が、全ての解決方法と言う
事だよ」
 
 なのはは、改めて、皆に事実を伝える。

 さっきから、各自の得意とする魔力攻撃を、
何発も、何発も、破壊ポイントへ直撃させていた。

 それでも、ほとんど、変化は見られないのだ。

「だったら、もう一度!」
 魔力刀を構えたほむらが、矢が刺さった、
例の破壊ポイントへと、突進する。

「もう、いい加減、――
 まどかを、――開放してよ!!!」

 ほむらは、叫び声を上げ、
渾身の魔力を込めた一撃を、
破壊ポイントへ叩き込むが、――

「ああああああああっ?!」

「ほ、ほむらの魔力刀が?!」

「お、折れたぁ――――!!!」

 皆が大声を出した様に、――
ほむらの魔力刀は、実際には、
折れたと、言うより、――
粉々に砕け散り、消滅してしまった。

 茫然自失のほむら。

「ああっ! あああああああ――――!!

 ………………

 も、もう駄目なの?!

 何をやっても無駄なの?

 私には、まどかを救う手立ては無いの?!」

 絶望に沈み込むほむら。

 その絶望感は、皆に伝わる。

「暁美さん……」

「ほむら……」

「………………」

 皆の体力もかなり消耗していた。

 魔力カートリッジの残量も、少ない。

 ほむらが、言うように、
もう何をやっても、無駄なのだろうか?

 ――――――――――――――――

 人が、誰かの事を想う時、――

 その気持ちが、空間を超え、時を超え、

 心と、心を繋ぐ絆となり、――

 時として、
 神をも超える奇跡を起こすチカラとなる事を、

 我々は、誰もが、心のどこかで、知っている!

 知っていながら、それを信じる事が、
 できずにいた!

 信じろ!

 この宇宙に、

 希望の光が、ある事を!