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緊急指令!鹿目まどかを抹殺せよ! リリカル☆マギカ(第2話

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「まどかちゃん用の、強化メニューが、
始まって、もう4ヵ月が、経つのね。

 『マミちゃん』は、体の方、つらくない?

 なのはちゃんの、訓練プログラムは、
すごくハードでしょう?」

 シャマルが、尋ねると、――

「う。

 ううう、……ぐずっ……うえええ」

 なぜか、突然、泣き出す、マミ。

「えっ?!

 そ、そんなに、いつも、つらいの?

 今度、なのはちゃんに、もっとレベルを
下げるように、私から、言った方が、
良いかしら?」

 シャマルは、心配して、
そう言ったのだが、――

「ち、違うんです!

 実は、私だけ、なぜか、なのはさん達から、
いつも、『マミさん』って、呼ばれてて、
――私の方が、年下なのに。

 今、シャマル先生に、『マミちゃん』って、
呼んでもらえて、それが、

 それが、――

 すごく、嬉しくって、――

 ふぇー……うぇー……

 うあああああーん!」

 そんな理由で、泣いている
『マミちゃん』だった。

◇ ◇ ◇

「ヴィータ姉さん! 早く特訓を、――」

 杏子は、練習場で、ヴィータを捕まえて、
頼んでいた。

「姉さんは、――やめろ!

 ――と、言うか、お前は、ザフィーラあたりに、
相手してもらえば、いいじゃねえか!」

「ザフィーラの兄貴は、今、ほむらの、
相手しているんですよ。

 ほむらのヤツ、格闘戦を極めるって、
はりきっているらしく」

「ああ、そんな事言ってたな。

 元々、射撃型なんだから、――
まずは、そっちを、強化すればいいのに」

「あいつは、『どんな状況でも勝てる強さ』
に、こだわっているんです。

 絶対に、――自分が、まどかを、守るんだって」

「別に、万能型を求めるのは、間違っちゃいねえ。

 だけど、お前らは、魔導師になって、まだ、
日が浅いんだ。

 接近戦なら接近戦、射撃なら射撃と、まず、
1つを極めてから、の方が、効率が良いと、
あたしは、思うんだがなあ」

「じゃあ、あたしが、接近戦を極めるのを、
手伝ってくださいよ!

 なんで、ヴィータ姉さんは、あたしと、
模擬戦やるの、嫌がるんですか?

 あまり、話もしてくれないし」

「その、姉さんは、
 ――やめろっ、つってんだろ!

 あたしと、お前が、話、してると、

 キャラが、かぶっちまって、

 どっちが、どっちだか、――

 分かんなくなるんだよ!」

「???

 何の話ですか?

 それ?」

「なんでも、ねえ!

 ああもう、分かったよ!

 今日は、あたしが、お前の、
模擬戦の相手してやらあ!!」

「!!!

 お願いします!

 ヴィータ姉さん!!」

「姉さんは、――やめろぉぉぉ!」

 どっちかと、言うと、ヴィータの方が、
杏子の妹の様に、見える。

 ヴィータの着ている騎士服は、ミッド式魔導師の
バリアジャケットに相当する防護服である。

 ヴォルケンチーム4名の騎士服は、八神はやての
デザインによるものであるが――
 特にヴィータの騎士服は、赤を基調とした、
ちょっとゴスロリ風の意匠であり、『かわいい』と、
管理局内でも、評判であった。

(ヴィータの騎士服には、帽子も含まれるが、
この帽子には、少し不気味なウサギのヌイグルミ
がついている)

(また、ヴィータが、2代目リインと、ユニゾン
すると、ヴィータの目や髪の色が、変色し、
その騎士服も、赤から、白に変化する)

 杏子のバリアジャケットも、かつての、赤い
魔法少女服を、完全再現したものであり、
そのかわいさでは、ヴィータのモノに負けない
人気がある。

 そして、この2人が、一緒にいると、
赤い2輪の花が咲いたように華やかであり、
どうしても、コスプレをしている、
仲のいい姉妹に見えてしまうのだ。

 しばらくすると、赤い服の2人は、
模擬戦を開始した。

 2人の戦闘エリアの設定は、どこかの、
砂漠地帯である。

◇ ◇ ◇

「ええっ?!

 リナさんと、ナーガさんが、
ここに来た?」

 管理局ミッド地上本部で大声を
出しているのは、フェイト執務官だった。

 彼女は、別の世界への出張任務が
終わって、たった今、帰って来た
ところである。

「も、申し訳ありません!

 ま、まさか、フェイト執務官の、
知人の方とは、つゆ知らず、その、
失礼な対応を、――」

 そう言ったのは、リナとナーガを
結局は、追い返してしまった、あの
局員だった。

「例の『まどか軍団』事件の話が、
出ましたので、――ここでは、
一般人やマスコミの、目や耳も有り、
早々に追い払った方が良いかと、
思いまして」

 冷や汗をかき、戦々恐々の、
中年の、男性局員。

「それにしたって、――私に、
連絡してくれれば、こんな事には。

 彼女達の、協力のおかげで、
――あの時、どれだけ私達が、
助かったか」

 フェイトは、自分の、
タイミングが、悪かった事を悔しがる。

 彼女は、管理局の関係各所に、
『こう言う人達』が来たら、自分に連絡を
ください――と、伝えていた。

 しかし、1年以上も、相手が現れなかったので
データ処理をしていた者が、この注意事項を
抹消してしまったのである。

 そして『まどか軍団』の事件は、――
当時、はやてが、予想していた通り、
情報が全て、隠蔽され、その真相は、
トップシークレット(最高機密)扱い
となった。

 やはり、最新鋭の次元艦が、
数千隻単位で、実質たった1人の、
魔法少女に沈められた事実は、
『恥ずかしくて』(名誉に傷が
つくので)隠すしかなかったらしい。

「腹が立ったからって、――

 とんでもない事を、
しでかさないと、良いんだけど」

 シグナムから、リナとナーガの、
人となり、を聞いていた、
フェイトは、不吉な予感を
ぬぐえずにいた。

(人となり、とは、生まれつきの
性質を意味する言葉。――ここでは、
対象となる人物の過去の経歴の意。
最近は、この意味で使う場合が多い)

 そして、フェイトの、この嫌な予感は、
すぐに、的中する事になる。

◇ ◇ ◇

 ミッドチルダの、ネオン輝く、
夜の街に潜む、『とっても』&
『すごーく』あやしい影2つ。

「ねえ、リナ、…………本当に
やるの?」

 顔色の、悪いナーガ。

「やるったら、…………やるわよ!

 このリナ・インバースを怒らせたら、
どうなるか――

 目にモノ見せちゃる!!」

 こめかみに、青筋立てて、マジに
怒っているリナ。

 (こわひー!)と思いながらも
――ナーガは、自分の口に指を、
立て、『しーっ! しーっ!』と、
『小声で話せ! と言う合図』を
送ってから――

「と言っても――やる事は、貴重な
ロストロギア(古代遺産)の強奪
――ようするにドロボウ
じゃない………………」

 リナに、小声で文句を言うナーガ。