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緊急指令!鹿目まどかを抹殺せよ! リリカル☆マギカ(第2話

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「じゃかあしい! 売られたケンカは、
残さず、買うのが、あたしの、生き方よ!

 それじゃ、あたしは、北東の目標に
向かうから、あんたは、南西の目標を
狙うのよ!

 その薄着の服のために、暖かい南の方へ、
行かせてあげるんだから、――
ちゃんと、やりなさいよね!」

 『北東』の方角を、睨むリナ。

「はいはい、分かったわよ。

 もう腹を、くくるしかないわね」

「それじゃあ、――」

「「レイ・ウィングッ!!(翔封界!)」」

 これは、風の結界を、身にまとい、
高速で飛行する為の――リナ達の
世界の魔法である。

 2人とも、最初から、フルスピードの、
低空飛行で、ターゲットを目指した。

◇ ◇ ◇

「どうしたの、一体?」

 深夜の為、そろそろ、就寝しようと、
思っていた、フェイトに、
マリエル技術官からの、緊急連絡が入った。

「ミッド北東部と、南西部にある、2つの、
管理局所属の研究所に賊が侵入したの!

 被害としては、――ロストロギアを、
北は4つ、南は3つ、盗まれたわ!」

 慌てた口調で、説明するマリエル技術官。

「ええっ?! ま、まさか!」

 その、まさかだった。

◇ ◇ ◇
 
「誰も追っては、来ないようね。よしっ。

 リナとの、合流ポイントまで、
もう少しっ?!」

 魔法で飛行中のナーガは、前方の空中に、
人影を発見した。

「止まりなさい!

 サーペントのナーガさん!

 時空管理局、フェイト執務官です。

 あなたと、リナさんに、窃盗の
容疑が、かかっています!

 おとなしく、私に同行してください。

 抵抗しなければ、弁護の機会が、
あなたには、有ります。

 もし、同意するなら、武装の解除を?」

 フェイトが、ナーガを説得しようと、
したが――

「エルメキアランス!(烈閃槍!)」

 ナーガの手から、黄色い光の矢が、
発射され、フェイトに向かって、
飛んで来る!

「くっ?!」

 とっさに、横によける、フェイト。

 これは、相手の精神にダメージを
与える魔法で、直撃しても、ケガなどは
しないが、その特性を知らない、フェイトら
ミッドチルダの魔導師にとっては、やっかいな
魔法だった。

「管理局が、約束したお金を、くれないのなら、
――同じくらいの価値を持つ品物を頂戴したって
文句を言われる筋合いは無いわね!

 これは、正当な取立てなのよっ!」

 ナーガは、そのでっかい胸を張り、
夜空に叫ぶ。

 やはり、説得に応じるような、ナーガでは
無かった。

「そんな道理が、有りますかっ!

 プラズマ・バレット!」

 フェイトの誘導式魔力弾が、金色の放電を
ともなって、闇夜をかける!

「はあぁっ!」

 風の結界をまとったナーガが、高速で上昇し、
フェイトのプラズマ・バレットをかわす。

「ほーっほっほっほ!

 この、サーペントのナーガに挑むとは、
108年、早いっ!

 ――――

 我に与えん、氷結の痛み!

 ダイナスト・ブレス!(覇王氷河烈!)」

「うああああ?!」

 ナーガが、魔法によって生み出した氷の塊を、
飛ばしてきたので、フェイトは、とっさに、
魔力シールドをはったが、――氷の塊は、
直進しながら、大きくなった。

 結果、氷は、フェイトのシールドよりも、
大きくなり、――フェイトは、防御した際、
硬い氷の欠片と、凍気を、手足に、くらって
しまったのだ。

 あやうく、バランスを崩しかけるフェイト。

 そして、追撃をしかけるナーガ!

「我が手につどいて、閃光となれ、

 深遠なる闇より来たれ!

 フェルザレード!(螺光衝霊弾!)」

 ナーガの手から、魔力ビームのような、
白い光が、発射された。

 これを、S字ターンで、高速回避する
フェイト!

「ほーっ!」

 実体を持つ普通の剣を手にして、上空から、
フェイトに斬りかかるナーガ!

「ザンバー!」

 フェイトは、バルディッシュを、
長剣型の魔力刀に変形させて、
ナーガを迎え討つ!

「はあああああっ!」

「いやあああーん!」

 フェイトの方が、スピードも、剣術も、
全然上で、――連続斬りを、カウンターで、
モロにくらって、夜のネオン街に
落下していくナーガ。

 しかし、ナーガの着ている衣装は、
風俗店に勤める女性にほとんど近い、
とっても、いかがわしいモノなので、なんか、
そのまま、そこで、夜のお仕事が出来そうである。

 だが、幸か不幸か、人の少ない路地裏に
落ちた、ナーガ。

 そのナーガには、まだ、意識が有り、
すぐに立ち上がった。

 彼女は、頭を押さえて、ふらふらしている。

 落下の衝撃が、かなり、でかかったらしい。

「トライデント・スマッシャー!!」

 とどめと、ばかり、中距離用の、大威力
砲撃を放つフェイト!

 金色の3本の、光の柱は、空中で、1本の
太い柱にまとまり、ナーガに迫る!

「ひっ?!」

 恐怖に、すくんでいる、ナーガ。

「紅蓮の炎を、司る――暗黒の竜よ!

 その咆哮を、もちて――

 我が敵を、焼き尽くせ!

 ガーヴ・フレア!(魔竜烈火砲!)」

 ――真っ赤な、火炎の柱が、飛んできて、
フェイトの砲撃と、正面から、ぶつかり、
巨大な爆発を起こして、相殺した。

「リ、リナー!!」

 べそをかきながら、ケンカ友達を
見上げるナーガ。

「何やってんの、ナーガ?

 と言うか、そこにいるのは、
フェイト執務官よね?

 一体どう言うつもり?」

 冷たい目で、フェイトを睨む、
リナ・インバース。

「どう言うつもり――とは、こちらのセリフです。

 リナさん――どう言う理由が有ろうと、
盗みは、犯罪です!

 そのぐらいの事は、別世界の住人である、
あなた達にも、分かると思いますが――」

 きつい目で、リナを見つめるフェイト。

「ほほう?

 自分達は、約束を反故(ほご = 
約束を一方的に破る事)にしておいて、
その約束した相手を、盗人呼ばわり
とはね!

 いい、根性してるじゃないのっ!」

 リナは、歯をむいて、怒っている。

「何を言っても、建設的な話し合いは、
出来そうに、有りませんね」

「建設的な話し合いを、拒んだのは、
そっちでしょうが!」

「それは――運悪く、私が不在だったから――」

「そんな理由で、あたしが、納得すると思ってんの?」

「思いません――思いませんが――」

「だったら――これ以上、あたしを怒らせない事ね!

 へたをすると――この街が、
消し飛ぶぐらいじゃすまないわよ!」

「?!」

 リナの異様な気迫に、恐怖すら感じるフェイト。

 その時――

「フェイトさん! 伏せて! ――

 アルティマ・シュー!」

 突然、背後の死角から、リナとナーガを
狙って、実体弾と、魔力弾の、複合射撃が、
大雨のごとく、飛来した!

「!! ナーガ!

 後は、よろしくぅ!!」

 超音速で、とっとと、逃げるリナ。

「へ?……ぷぎゃあああああー!!!」

 飛んで来た、魔力弾の直撃を受けて、
ビルの側面に、衝突して、気絶する
ナーガ。