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緊急指令!鹿目まどかを抹殺せよ! リリカル☆マギカ(第2話

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「あ、ありがと、ほむらちゃん。

 うー、まだ、目がー、

 目が、回る〜。

 ああう、おえ――

 にゅおおおお」

 ふらついている、まどか。

「まどかは、4キロは、ふっ飛ばされてたわ」

 まどかに、肩を貸すほむらは、つぶやく。

「そりゃまた、ずいぶんと、遠くまで、
ぶっ飛ばされ……?

 って、おい?

 この、球体って、あたしら、入った時、
そんな、でかかったか?」

 顔を見合わせる、杏子と、マミ。

「この、闇の球体が、すごい
スピードで広がり続けているって事?」
 マミが、重大な事に気づく。

「それって……やばくねえか?」
 顔が青ざめていく、杏子。

「このままでは、――遅かれ早かれ、
ミッドチルダは、この球体に全て、
飲み込まれてしまうぞ」
 シグナムが、最悪のケースを
口にした。

「ど、どうすれば」
 はやてを、見つめるシャマル。

「本当に、このままやと、埒が開かん!

 時間も限られとる! 同時や!

 射撃系と、砲撃系の、総攻撃を、全方向から、
全員、同時に撃ち込むんやあ!!

 あの反射板にも、同時展開の個数には、限界は、
有るかもしれん!

 それに、かけるしか無いぃ!」

 はやてが、叫んだ。

「分かりました!」

 まどかが、答える。

「それしか――なさそうだね」

 回復した、なのはも、返事をした。

 ――――

「一点集中!」

「全力全開!」

「おうっ!」

 『七人の魔導師』たちは、全員が、魔力砲撃の
態勢に入った。

 ヴォルケンリッターは、4人とも、魔導師たちの、
盾となる覚悟である。

「ほほう?

 面白い!

 やってみるが、いい!」

 魔導師たちの、意図に気づいた魔王は、
楽しそうに、笑う。

 しかし――――

―― ぶしゅうー!! ――

 黄金魔王の腕から、大量に、血が
噴き出した。

「む?……

 これは…………

 そうか!

 我が、あまりに、強いチカラを振るったので、
この器(うつわ)が、耐えられなくなったのか」

 自分の、いや、リナ・インバースの腕を、
見つめる魔王。
 
「いけないっ! このままじゃ、リナさんの、
体の方が、もたないっ!」
 シャマルが、叫ぶ。

「皆、急いでくれっ!」
 ザフィーラも、魔王の攻撃に備えて、
防御バリアーを展開しながら、大声を出す。

 黄金の魔王を、前後左右・上下から
包囲する魔導師たち。

「ラグナロク!」
 はやてが、魔王を狙う!

「トライデント!」
 フェイトも、魔力を高める。

「最大火力! アルティマ・シュート!」
〔ガブガブ、ガブッ!〕
 マミも、魔銃の大量射撃を準備した。

「ドラゴン・ソウル!」
 杏子の、両手の間に、金色の玉が、
輝く!

「タキオン・バースト砲!」
〔イエッサー!〕
 ほむらは、『ウリエル』を、バズーカ砲
フォームに、変形させて、構えた。

「まどかちゃん! 一緒に撃とう!」

 なのはが、まどかに、話しかける。

「はい! ラファエル!」
〔デストロイ・フォーム!〕

 ラファエルが、ボウガン
(弓を銃型にしたモノ)の形になり、
まどかは、それを構える。

「デスティニー・マスター・フルパワー!」
 
 まどかの、背中に、巨大な翼が、出現し、
彼女の全身が、輝いた!

「レイジング・ハート!」
〔スターライト・ブレイカー!〕

 なのはも、集束砲の、発射準備に入る。

「スターダスト!」

「スターライト!」

 まどかと、なのはの、声が重なる。

 ――――

「「「「ブレイカ――――――――――!!!!!!」」」」

 『七人の魔導師』の放つ『魔砲』は、黄金魔王に
向かって、四方から、終結し――――

「リフレクト!!」

「え…………?」

――  !!!!!!!   ――

「「「「うあああああああぁ――――っ?!!」」」」

 七人が、発射した、魔力砲撃は、そのままの威力で、
魔王に、反射され、撃った本人達を、襲った。

「そ、そんなアホな?!」

 自分の撃ったラグナロクの直撃を、何とか、
耐えきって、体勢を整える、はやて。

「なのはと、まどかちゃんの、砲撃も効いていない?」

 信じられない、と言う顔のフェイト。

「ヤツのパワーは、無限だとでも、言うのか?」

 シグナムは、背筋を冷たいモノが、走るのを、
感じていた。

「ふふふふ。

 単純計算してみるがいい。

 50パーセントに、0.001パーセントを、
加えるとして、―― 100パーセントを、
超えるのに、何回かかる?

 半分のチカラの神と、数人の人間ごときが、
――本物の神である我を、倒せるものか!!!

 ゲラゲラゲラ!!!――」

―― 『黄金魔王』は、大笑いしている ――

「くっそー!」
 杏子は、何、言われてるか、良く分からないが、
何となく、バカにされている事は、分かるので、
ムカムカしていた。

「それどうした?

 急がんと、リナ・インバースの体は、
もう、もたんぞー」
 
 魔王の体のあちこちから、――リナ自身の、
血が流れ出ていた。

 魔王の大きすぎるチカラに、リナの肉体が、
対応出来ず、悲鳴を上げている。

「半分のチカラの神って、鹿目さんの事?」
 マミが、誰にとも無く、呟いた。

 皆は、まどかに、注目している。

 まどかは、反射された、自分の砲撃を、
短距離転移する事でかわしていた。

 彼女も、〔デスティニー・マスター〕を
起動していなければ、危ないところだった
のである。

「ゾラさん――こ、これが、この世界に
迫る危機なの?」

 ブレスレット形態のゾラに尋ねるまどか。

「いや――違うな。

 これは単なる突発的な、アクシデント、
――まあイベントの様なモノじゃよ」

 ゾラは、事も無げに、答えた。

「イベントって――じゃあ、本当の危機は、
こんなモノじゃない?」

「そう思ってかまわん。

 ならば、どうする、鹿目まどか?」

「だったら――こんなところで、
くじけたりは、しない!

 なんとしても、勝ちます!

 私達の、ふるさとの世界を、見守っている
さやかちゃんの、ためにも!

 そして、リナさんも、必ず救ってみせます!」

「その意気じゃ!

 やってみせろ! まどか!」

「はい!

 でも、あの…………」

「何じゃ?」

「一体どうすれば…………」

「何じゃい!!!

 何も、考えとらんのに、必ず救う――
などと、言ったのか?」

「だって!

 救いたいと言う、この気持ちに、
ウソは無いから……」

「仕方ないのう。

 …………ならば、神さえも、
救ってみせるがいい」

「神さえって…………

 それって、黄金魔王さんの、事ですか?」

「そうじゃ」

「そんな…………

 そんな事……私に出来るでしょうか?」

「出来るか――では無い。

 お前が――それを、やりたいのか?

 そして――やるか?――やらぬのか?――じゃよ。

 違うか?――まどかよ」

「!!!

 分かりました!

 救ってみせます!

 人も! 神も! すべてを!!」

「うむ!!」