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緊急指令!鹿目まどかを抹殺せよ! リリカル☆マギカ(第2話

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「カァー!!」

「?! 目ぇ――――!!」

 いきなり、『ゾラ』が、晴子の目を、
クチバシで、突っついた!

 後ろに、吹っ飛ぶ、晴子。

「うぎゃー!!」

 晴子は、目を押さえて、のたうち回る。

「か、神尾先生?」

 びっくりしている、まどか。

「そ、そのカラス!

 やっぱ『そら』か!

 こらぁ『そら』!

 久しぶりの、再会や、言うのに、
何するんや、コラ!」

 『カラス』を、追い回す、晴子。

「カァー! カァー!

 アホー! アホー!

 カァー!」

 完全に、カラスのフリをして、園内を
飛びまわる、『ゾラ』。

(ゾ、ゾラさん? 何してるの?)

 念話で、ゾラに、質問する、まどか。

(いや、神尾晴子の記憶にある『そら』の
行動パターンを抽出して、ちょっと再現して、
みたのじゃが――どうやら――ちと、
気に入らなかったらしいのう)

 同じく、念話で、まどかに、答える、ゾラ。

 一応、ゾラは、手加減は、したらしく、
晴子の眼球は、損傷していないようだ。

 その、ゾラを追いかける、晴子。

 ――逃げる、ゾラ。

「あは、あはははは!」

 目の前の、寸劇に、笑い転げる『鹿目さやか』。

 そんな、まどか達を、遠くから見守っているのは、
暁美ほむらと、佐倉杏子の、2人である。――

「なあ、ほむら――」

「何?」

「この前、シャーリー(マリエルの後輩で、弟子)の、
話が、有ったけど――

 あれって、あたしは、どうも良く、
分からなかったんだが――」

「ああ、あれね――

 話の内容を、まとめると、――

 この世界に、出現している魔獣達を捕獲して、

 ――さらに、そのエネルギーを、有効利用出来る
システムの構想を、あのジェイル・スカリエッティが、
考案した、と言う事ね」

「すごくねえか、それ?

 でも、有効利用って、一体何だ?」

「それは――つまりね、この宇宙の状態を安定させて、

 キュゥべえ達、インキュベーターが、心配している

 エントロピーの増大も、――この宇宙の法則や、

 存在しているモノ達が、『変革前』の状態に、戻ろう

 としているチカラも、――全て、強制的に、

 押さえ込んでしまえ、と言う計画なのよ」

「信じらんねえ事を、やるなあ。

 すご過ぎるぜ――」

「そこまで、強引に、宇宙と言うモノを、

 人間が、コントロールして、反作用とかは、

 大丈夫なのかって、懸念は、有るけどね」

「…………………………

 でも――そうすると…………

 『向こう』で、さやかが、やる事が、

 なくなっちまうなあ。

 どうするんだろ、――あいつ」

「まあ、まだ基礎理論が、ようやく出来た段階
だから、――実用化するのは、もう少し、先の
話だけどね」

「そうか――」

「……………………」

「はあ、しかし――――

 どこが、良かったんだろうね。

 管理局の魔導師の中でも、優秀な方では

 あるらしいけど、――

 ごく普通の男じゃんか」 

 杏子が、疑問に思っているのは、鹿目まどかが
結婚した、男性についてである。

 確かに、彼は、いわゆるイケメンでは、なく、
かと言って、収入が特に良いと言う訳でもなく、
――杏子の言うように、『普通の男』であった。

「普通が、良かったんじゃない?」

 ほむらは、思い出すかのように、そう言った。

「普通が?」

 杏子は、そう尋ねた。

「そう。

 普通に、恋をして――

 普通に、結婚して――

 普通に、子供を生んで――

 普通の、お母さんになる。

 そんな――

 どこにでもあるような、――

 ごく普通の幸せが、まどかには、とても
良く似合うと――

 私は、思うの」 

「そんなもんかね――」

「ええ。

 たぶん、あの子も――

 美樹さやかも、そう思ってるはず」

 そう言うと、ほむらは、空の彼方を見つめる。

「そうか。

 そうかもな」

 杏子も、また、ほむらと同じく、
夕焼けの空を、見上げた。

「そういや、――あんたは、男つくる気
無いのか?」

「私は、ダメね――

 ………………

 私は、ずっと、まどかに、恋を
し続けているんだから…………

 それを、いつまでも、やめられずにいる
バカな、女なのよ」

「お前のソレは、『恋』じゃなく、『愛』だと
思うな」

「どう違うの?」

「『恋』は、『欲望』。

 『愛』は、『行動』」

「…………」

「そして『性』は、『衝動』と、人は、言う」

「どこから、引用したの?

 そんな、セリフ――」

「なんだったかな?

 何とか言う、ライトノベル?」

「へぇ?」

「う?!」

「今度は、なに?」

「なんか、猛烈に、イカ焼きそばが、食いてえ!!」

「一体、何なのよ!

 あなたは?!」

「さあね――」

「???」

「そのナゾは――

 次回の第3話で!!」

「オイ!!」

◇ ◇ ◇

 『カラス』を追いかける事は、諦めたのか、晴子は、
仕事が有るので、保育園の建物に戻ると言う。

 ゾラは、晴子の追跡をかわすためか、
いつの間にか、姿を消していた。 

 まどかと、さやかが、『神尾先生』に、
挨拶し、――保育園を出て、帰ろうとすると――

「ねえ、お母さん――」

「なあに? さやかちゃん」

「あそこにいる、髪の長い、お姉ちゃんが、
さっきから、こっちを、見てるよー」

「え?」

 まどかは、娘の言う方を、見たが――
そこには、何もいない。

 ――まどかの、娘である『さやか』には、
強い霊感が有るらしく、時々、他の人に、
見えない、存在を感知したり、未来を
予知したりする事が有った。

 だが、今、目の前にいる、
『目に見えない存在』が、娘にとって
安全なモノだ、と言う、保証は無い。

「ラファエル!」

 自分のデバイスの名を呼ぶ、まどか。

〔イエス! マイ・マスター!〕

「何か、いる?」

〔…………………………〕

 全能力を使って、周囲を
探査しているラファエル。

〔ザ・デンジャラス リビング エンティティ
 イズ ノット ファウンド〕
(危険な、生命体は、見つかりません)

〔ゼア スィームズ テゥー ビー ナッシング〕
(何も、いないようです)

「…………そう」

 少しだけ、ほっとする、まどか。

 しかし――

「でも――すごく、きれえー」

 『さやか』が、妙な事を、言い始めた。

「え? 見えている、お姉さんが?」

 思わず、娘に、尋ねる、まどか。

「うん!

 あのねー

 背中から、おっきな、ハネが、生えててー

 カミの毛はね、

 青がはんぶんと、銀色がはんぶんで

 すっごく、きれいなのー」

「!!!!!!」