この笑顔を忘れない
朝、朝日が出る前に男部屋を後にする。
チョッパーに握られた部分は見事にしわくちゃになっていた。
俺は甲板に出て思い切り息を吸い込む。
朝の空気は味の分からない俺でもうまく感じる。
バラティエを出て、この船に乗った。
それは今思い出しても格好悪ぃ船出だったと思う。
でも、最高の船出だった。
「ルフィ、ゾロ、
ナミさん、ウソップ、
チョッパー、ロビンちゃん、
ビビちゃんにカルー、フランキーにメリー、
そして新しく出来たお前さん。」
お前等は最高の仲間だ。
俺の自慢の仲間だ。
俺もお前等の最高の仲間で居たい。
お前らの自慢の仲間でいたい。
だから、俺のわがまま許してくれよな――