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この笑顔を忘れない

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新しく出来たチョッパーの部屋、保健室に移動して俺はチョッパーに打ち明けた。
チョッパーは初めは泣きそうな顔になってうろたえていたが、医者の顔になって診察を始めてくれた。

「どうだった?」

「多分原因はストレスだと思う。」

「治るか?」

「…いつ治るとかは分からない。
 でも、治らないものじゃないんだ!!!…だから、だから!!」

「そうか。」

「サンジなら絶対に治せる!!
俺は、俺はっ、おでは絶対に治るって信じでるっっ!!!!」

「俺の飯、食いてぇか?」

「・・・・・う゛ん。」

「そうか。」

「ダンジ…どごも行かねぇよな?」

「あぁ、俺は仲間だ。」

「でも、

「チョッパー、今夜は一緒に寝るか?」

「・・・・・うん。」

「よし、行くぞ。」


俺は顔がぐしゃぐしゃになった小さい、だが頼りになるうちの自慢の船医に手を差し出した。
ちょこんと乗せられた手を握って、俺達は男部屋に向かう。

チョッパーの言いたいことは分かる。
離れてたって仲間だからだ。
ビビちゃんやカルーのように、
だから俺の返答はチョッパーにとって不安の残るものだったと思う。
だけど、俺はその返事しか出来ないんだ。



覚悟は決まった。


新しい木材の香りの漂う男部屋でチョッパーと二人で布団に入った。
俺はいつまでも鼻をすするチョッパーの頭を撫でた。


「チョッパーよく寝ろよ。」


チョッパーが不安からか、俺のシャツを強く握る。


「シワになんだろーが。」


さらに強く握られた。


「ったく、」


作品名:この笑顔を忘れない 作家名:おこた