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ロケット歯ブラシ
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ペルソナ4 ~another persona player~

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○(章番号) ○○○(場所)

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0   ーリムジンの中のような空間ー

「ようこそ~、我がベルベットルームへ。私の名はイゴール、お初にお目にかかります」
「私は、お客様の旅のお供をつとめてまいります、マーガレットと申します」
「ここは夢と現実、精神と物質の狭間にある場所。本来は、何かの形で契約を果たされた方のみが訪れる部屋」
「これをお持ちください」
「それは仮契約の鍵。今宵だけ、あなたはこの部屋の客人です。この経験は、あなたの未来にどう影響をおよぼすのでしょうか。」
「さあ、銀髪の少年達、彼らの物語をご一緒に旅をしてまいりましょう。あなたはいずこに旅立つことになるのか。では、再びみえますその時まで、ごきげんよう」

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アニメ「P4」オープ二ング 「sky's the limit」

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1   ージュネスー

「エビバディ、ヤンライ、ジュ・ネ・スっと」
花村はジュネスのTVコーナーに来て、先ほどから、TVカタログを見る振りをして、回りを伺っていた。
あちゃー、毎回、こんなドキドキするなんて、どうにか入りやすい方法考えないとな~。
よし、今だ、人がいなくなった。どでかいTVに躊躇なく手を突っ込みその中に入っていく。
「なんだ、陽介クマか、とんできて損したクマ」
「毎回うるせーよ」
っという、会話をするはずなのだが、あれっ、クマがいない。
ここ最近、集中してこの世界にきて、相棒、いや、番長、鳴上に負けないよう、ペルソナ戦闘の特訓をしているのだ。特に、天城がペルソナメンバーに入ったので、やる気十分。
あれー、どこいったんだ、あいつ
とっ、その時
「ぐわあああああああああああー、痛いクマー、クマはクマだクマー」
クマの悲鳴、シャドウにでも襲われているのか?
あいつ、よくこの世界でこれまで生きてこれたな~、でも、しゃーね、助けに行くか。
「ペルソナ」そういって、スパナでカードを殴りつけ、砕け散ったカードから、花村のペルソナ「ジライヤ」が現れる。
「行くぜ、相棒」
クマの悲痛な?いつもの甲高い声が響く中、緊張感にかける声がするほうへ向かう。
とあるビルの上。
見つけた。
クマが複数のシャドウ(いつもの雑魚芋虫)にめったうちにされている。
「よし、行け、ジライヤ」
疾風のごときスピードでシャドウを切り裂く。ジライヤが一体目を撃破した瞬間の隙を狙って、シャドウが両サイドから襲ってくる。なんとか避け、距離をとる。がそこにも、シャドウが。何時の間に。反射的に切り裂き、すぐに次のシャドウに備える。

「ふ~、やっと全部倒したぜ~、クマ、花村様の参上だ。」
にしても、なんだか、シャドウの様子がいつもと違ったな。手ごわかった。そんな事を考えながらクマに近ずく花村。
「あ、あああ~、危ないクマ」
その声が聞こえたのと同じタイミングで、どこかに隠れていたのか、シャドウ(いつもの雑魚芋虫)が上から襲い掛かってくる。とっさの動きで、ジライヤを動かし、シャドウを撃破する。
そして、振り返ると、クマが平行移動した????
よく見るとクマは、縄で縛られており、引っ張られたのだ。その先には、人影。
「あらあら、やっぱ、雑魚は使えないな」その人影がしゃべる
「なんだ、おめえー、新手のシャドウか。クマを放しやがれ」
「そうだクマ、クマをクマらせるな~。離すクマ」
「そうだな、もうこいつはいらない」そういうとクマをビルの脇から落とす。
「ジライヤ」風がまきおこり、クマを花村の足元まで、手繰り寄せる。
「助かったクマ、陽介大好きクマ」花村にだきつき、すりすりするクマ。
「気持ち割り~、離れろ」
「そうだ、あいつ、悪い奴クマ、陽介にやっつけて欲しいクマ」
「そうだなー、俺の友達にこんな目にあわせる奴は許さなねー」
「ははは」笑い出す人影
「何がおかしいんだよ」
「まさか、お前がそんなことを言うとわな、いつもへらへらして、真剣なことから逃げてきたお前が」
「何だよ、お前は、誰だよ。まあ、いい、とっちめてから聞いてやるぜ、ジライヤ」
ジライヤが、巻き起こした風にのり、相手との距離をつめていき、攻撃を繰り出す。
と、その時
「ペルソナ」
その声が辺りに響き渡り、ジライヤの攻撃ははじかれる。
人影の前に、牛と兵士を合体したようなペルソナがあらわれる。
「なななな、なんだクマー」
「ペルソナだと??」
驚くクマと、花村。
「いけ」男が言うと、その牛兵士が花村に襲い掛かってくる。
「おいおい、うわああああ~~」
とっさにジライヤで防ぐが、抑えきれずジライヤごとふっとぶ。
「なんだクマー、あいつ強いクマ。先生がいないと無理クマ。逃げるクマよ、陽介~」
「うっせー、んなこと分かってるよ。ジライヤ」
ジライヤが風を起こし、その風にのり、その場を離れるクマと花村。

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2   ー高校の教室ー

「ってことがあったのよ」
昨日できごとを鳴海と里中、天城に話した。
「それって、本当なの、夢でもみてたんじゃない」
「夢なら、こんな怪我負わねえよ」といって、制服をまくりあげ、すりむけた傷を見せる。まあ、ガーゼが貼ってあって、傷は見えないのだが。
「それ、実は怪我してなくって、ガーゼだけ張ってあったりして。千恵ちゃんには分かっちゃうのだ」
「はいはい。凄いよ、里中」
「にしても、それが本当だとすると、そいつは俺たちと同じような境遇にいるってことだよな」
「そうね、もしかしたら、私たちの味方になってくれるかも」
天城が、さも良いことのようにさらりという。
「あのさー、俺の話し聞いてた。俺、むっちゃ悪意向けられて、攻撃されたの。おまけに、クマなんて縛られた挙句に、ビルから落とされたんたぜ。とても友達同士の行為じゃねーよ」
「ああ、その点なんだが。それって、花村を呼び出すためにやったことだよな。すると、その謎のペルソナ使いって、花村の知り合いなんじゃないのか」
「そうよ、あんたが、しょうもないことやって、怒らせた誰かじゃない」
「なら、良かったわ。結構、簡単に見つかるかも」
「あのー、皆さん。僕、危なかったんですが・・・」
「そうと決まれば、そのペルソナ使いを探し出しましょう。とりあえずは、花村に悪意をもっている人。花村、心当たりある?」
「それを本人に聞くか~?、う~~ん、いないな、俺、善人だし」
3人の冷たい視線が刺さる。
「はあー」ためいきをつく里中。
かわいそうな子を見る目の天城。
微妙に引いている鳴上。
「おい、何みんなひいてるんだよ、鳴上まで」
「え、いや、ちょっと悲しくなって」
「そんな~」
「でっ、善人の花村、本当にいないの?ほら、ストーカーしてる子とか、なんとなく殴った相手とか」
「いねーよ、俺をなんだとおもってるんだよ」
「刺激が欲しかったんだろ、こんなつまらない田舎なんてまっぴらだったんだろ」
「鳴上、シャドウとの戦いの過去をネタにしないでくれ」
「ごめん」