ペルソナ4 ~another persona player~
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13 ー学校の教室ー
「先輩、先日のことはよく覚えてないんですけど、先輩が危ないところを救ってくれたとかで、本当に感謝しています。これ、バレンタインにはちょっと早いけど、お礼のチョコレートです」
「ええ、ちょっとどころじゃねーぞ、まだ5月だし」
「何いってるのよ、はやく貰いなさいよ。せっそうがないわねー、もうまったく」
「ジャージ先輩もすいませんでした。これまで変な態度とっちゃて」
「いいの、いいの、私も悪かったんだし、誰でも好きな人を嫌っている人は許せないもの。それにジェネクラも解散したし」
「あと、あの、花村先輩。私、花村先輩のこと、実は好きじゃなかったみたいです」
「な、なんでびっくり」
「多分、お兄ちゃんのこととか色々あって、好きって思い込んでたんです。だから、その、そのチョコ、義理チョコです」
「ええ、そうなんだ~」体から力が抜けきっている花村。
「じゃあ、私いきますね。」
「ああ」
「ばいばい」
白石は教室の入り口で待っていた、田中の下に戻っていった。
ー高校の廊下ー
「白石、いいのか、あんな嘘ついて。本当は全部覚えてて、まだ、花村先輩のこと好きなんだろ。」
「いいの。そう決めたんだから。私は私、自分のやりたいようにするの」
「まあ、それが白石らしいか」
「私決めたの、絶対に許さないって、お兄ちゃんを殺したあの人達を。私、私たちのペルソナで必ず報いを受けてもらうんだって」
「ええ、何、よく聞こえなかったんだけど」
「うんん、なんでもないよ。色々ありがとね、田中。私大事な人を失って、初めて大事なことに気付いたの」
「何だよ、急に、照れるな」
そういって歩く2人。少女の手には、2枚のペルソナカードが握られていた。
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アニメ「P4]ED曲 「Beauty of Destiny」
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13 ー堂島家ー
「おとうさん、これ、プレゼント」
「何だ、奈々子は何をくれるのかな~。おっ、似顔絵か。凄くよくできてるじゃないか。パパ、もう・・・」
「どうしたの?似てなかった?」
「いいや、似すぎてるぐらいだよ。まったく、パパにはもったいないくらいだよ」
「藤堂さん、涙ふきましょうか」
「うるせ~~、そんなもんでてねえよ」
ほのぼのとする家族風景。この風景がだいぶなじんできた。
そういえば、奈々子の書いていたクマの絵は何だったんだろう・・・・・
と、奈々子がよってきて、鳴上に呟く。
「あ、お兄ちゃん、そういえばマヨナカテレビって知ってる」
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X ー不明ー
「おい、どうなってるんだよ~」
「千枝ちゃんは、野菜好きなのだー」
「きいいいいい、クマはクマだくま、コアラじゃないクマ」
「俺がきたから事件が起き出したのか」
(完)