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いい夫婦の日『臨帝の場合』

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蛇足


「板さん~、夫婦的にOKじゃないの?」

狩沢は置かれた金を指さした。
遊馬崎は珍しく目を見開いて「狩沢さん……それは」などと含みを持たせたが口にイクラの軍艦巻きを入れて続きは言わない。

「次ぎ来た時に返す。坊主の方にな」
「そっか、イザイザとシズちゃんが進展しなかったのは別口があったからか。でもさ、紀田君は? あ、ゆまっちと?」
「狩沢さん、俺達付き合ってる設定っすよ」
「それはそれ、これはこれじゃないの?」
「いいんすか?」
「あー、女心は秋の空だったか?」
「突っつくと蛇が出ちゃうよ。期間限定おいしいセットを堪能しよう~。あとでドタチンに自慢して次の機会にはゆまっちか渡草っちと一緒に恋人ごっこをしたくなるわ! やったね、ゆまっち」

力こぶしを見せる狩沢に遊馬崎は溜め息を吐く。
無言でガリを追加してくれたのは板前の優しさなのだろう。