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あきのそら
あきのそら
novelistID. 33574
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Disparition ~ 消えた歌姫

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 太陽の問いかけに、博士は哀しげに微笑みながら言葉を続ける。
 「彼女 ― ミクはね、私が初めて作り上げたボーカロイドで、そして…四ノ宮くんが初めて担当した歌い手でもあるんだよ」
 「っ!なんですって!?先輩がボカロをっ!?」
 太陽はもうわけがわからなくなっていた。あれほどボーカロイドに否定的な圭一が初めて担当したのがボーカロイドとはどういうことか。
 「…ミクが『消えて』しまった事故 ― 『初音ミクの消失』事件のきっかけになったのは、四ノ宮くんなんだよ」
 「………………」驚きすぎてもう声も出ない。リルも固唾を飲んで次の言葉を待っている。
 「これから話すことはね、君たちにとっても重要な話だ…君たちの未来にとって…。とてもとても哀しい、必死になって運命に抗った二人の物語だよ…」


― 続く