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こらぼでほすと ケーキ1

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「さすがに、今回はウィークデーで予約が多いから難しいな。刹那が戻るから、刹那に任せるとしようか? 」
「そうだね。マンションのほうで、ゆっくりしてもらうように手配してもらう。」
 そんな話をしていたら、キラの携帯端末がけたたましく警告音を鳴らせた。おや? と、キラが携帯端末を開くと、そこには軌道エレベーターからの情報が流れていた。ティエリアは新しい偽造データでIDを作り直しているが、それでも、その情報がチェックにひっかかったのだ。
「ティエリアが降下するみたい。でも、わざわざ新しいIDを用意してるのは、どうしてだろう。」
 カチカチと、そのデータを流し見て、キラは首を傾げる。組織からの発券でなくても、組織から軌道ステーションへの動きはチェックしているから、そちらでひっかかった。小型艇で組織のドックから軌道ステーションへ移動するためには、偽情報で軌道ステーションに入る必要がある。そのデータの船籍は変更されていなかったからだ。
「俺たちに動きを読ませないで降りたかったとか? 」
「ママにサプライズ? 」
「それなら、逆に隠して欲しいと連絡が入ると思うんだけどなあ。刹那を捕獲するためかな。」
 ティエリアが隠密裏に降りてくるとすると、それが考えられる。組織は新しい機体のセッティングやら調整が始まっている。それに、マイスターは必要だし、何より太陽炉のマッチングにはエクシアのものも必要だ。まだ帰らない、と、フェルトに説明していたが、ティエリアが大人しく納得しなかったら、こういうことになる。
「どうする? キラ。」
「刹那は、明後日だったよね? 」
「予定では二十六日の未明到着だ。バッティングするな。」
 ティエリアのほうが刹那より一足先に到着する。そうなると、刹那が戻れば騒ぎになる。その騒ぎはニールには知られてはマズイものだ。
「ママ、刹那が戻るって知ってるよね? 」
「ああ、連絡済だ。」
「うーん、どうしようかなぁ。ティエリアも、この時期を狙ってるってことは、お祝いもしたいんだろうし。」
 刹那が確実に『吉祥富貴』に現れるであろう時を狙っているのはわかるが、それだけではない。たぶん、ティエリアもお祝いを言いたいからのことだろうとも予想できる。ティエリアは、いつも、この時期の降下はしていなかったからだ。
「ママに相談してみようか? 」
「そうだな。とりあえず、寺でおやつにしよう。」
 刹那やティエリアの考えなんてものは、キラたちにはよくわからない。そのあたりを把握しているだろうニールに尋ねて対処を考えたほうがいいだろう。機体がロールアウトしていることは、ニールも知っている。その辺りのことなら相談しても問題はない。

作品名:こらぼでほすと ケーキ1 作家名:篠義