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こらぼでほすと ケーキ7

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 この中でオーヴ出身はシンだけだ。それに妹もいたから、そういうイベントも経験している。ひな祭りは女の子の成長を祝うのが本来の目的で、雛飾りは嫁ぐ姿を現している。だから、そんなふうに呼びかけるのだと説明した。
「さすが、シン。」
「うちは妹がいたからっすよ、キラさん。」
「ということはだ。過去、女の子だったお客様に、女の子として接すればいいってことだな。」
「去年も、そんなことしてたから、まあ、ああいう感じだな。」
 虎と鷹は、昨年のイベントを思い返して、ふむふむと頷く。で、トダカが、ひな祭り限定カクテルを用意しているから、一応、お薦めしてくれ、と、声をかけた。ピンク色で、食用花をあしらった可愛いカクテルだ、と、説明する。
「白酒ベースだから、未成年のお客様にも楽しんでいただけるように作ってある。もし、大人のお客様が物足りないとおっしゃったら、そちらは大人バージョンで作り直すからオーダーしてくれ。」
 カクテルも何種類かは用意されていて、それは特別メニューとして、別にメニューを用意してある。とりあえず、そちらから薦めてくれとのことだ。
「他には? 」
 アスランが〆ようとしたら、八戒が手を挙げた。一応、気功波のサーヴスは休むが、疲れていらっしゃるように見受けられたら、こっそり依頼してください、とのことだ。それに付随して、爾燕も、疲労回復スープや料理も用意しているから、と、付け足した。お客様に一夜の満足を得ていただくために、労力は惜しまない。とにかく、楽しんですっきりしてお帰りいただかなければならない。
「なあ、爾燕、おやつと夜食は? 」
「事務室に用意してる。手が空いたら適当に食え。ただし、悟空、全部一度に食うなよ? 」
「わーってるっっ。俺、今日はおやつがなかったから、ひとまず食うぞ。」
 寺の女房が歌姫様の本宅に避難しているので、寺のおサルさんはおやつにありついていない。まずは腹ごしらえと、おもっている。
「アスラン、今夜はいいけど、明日の天候如何じゃキャンセルがあるんじゃないか? 」
「いや、確かに積雪する予報だが、道路事情からすれば深夜までは凍結はしないらしい。キャンセルが続出するようなら考える。・・・明日は気をつけて出勤してください。移動に問題があるようなら、こちらからハイヤーを手配しますから、早めに連絡を。」
 ホストたちも、クルマ移動しているのが多い。積雪するようなら、ハイヤーで送り迎えの手配もするつもりだ。
「たぶん、みんな、来ると思うんだよね。雪が降ったら喜ぶような気がするよ? ハイネ。」
 店のお客様は、大抵が政界財界の方たちだ。そういう方たちは専属の運転手を抱えているから移動は問題がないだろう。
「道路から店までの移動は気をつけたほうがいいかな。ダコスタ、そこいらは頼んでもいいか? 」
 歩道から店までの移動に出迎えたほうがいいだろう、と、アスランも頼む。積もったら雪かきして道は確保するつもりだが、一応、安全は考慮しておくべきだ。
「了解です、アスラン。道の雪かきをしておきます。」
「時間があれば、他のみんなも手伝ってくれ。・・・・こんなとこかな? 」
 周囲を見渡して、誰も手を挙げないのを確認して、アスランも、「イベント開始だっっ。」 と、叫んで解散した。
作品名:こらぼでほすと ケーキ7 作家名:篠義