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こらぼでほすと ケーキ13

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「あはははは・・・・単純明快だな。」

「なんなら、能天気にしててもいいぞ。それぐらいのほうが楽だろ? おまえ。」

「それができる性格になるクスリってないですかねぇー? 」

「ねぇーだろーなー。まあ、俺の世話をしてりゃあ、忙しくて時間は過ぎんだろ? それでいいじゃねぇーか。」

「確かに、あんたが一番手がかかるっちゃあ、かかるでしょうね。」

「ロクデナシのバカには、それぐらいで妥当だ。」

「はいはい、わかってます。・・・・・桜咲いたらお花見しませんか? 」

「おう。」

「ユニオンにも咲いてるらしいけど、刹那は気づいてくれるかな。」

「あのちびに、そんな情緒があると思えんがな。」

「そうですよねぇー。そこんとこ、どうも教育を間違ったみたいで。」

「情操教育っていうのは、本人の資質如何だ。なんせ、うちのサルの教育は、金蝉たちだからな。あれ、教育で、どうこうなったんじゃねぇーだろ? 」

 悟空の元からの性質なんてものは変わっていない。金蝉たちは、その性質を愛しく思っているから、そのまま育てた。情景なんてものが、どうとか言うも感情は、あまり育っていないと、坊主は思っている。人に対する思いやりの部分はあると思うが、それでいいんだろう、と、こちらも情操教育なんてものはしたこともするつもりもない。

「あーあははははは。」

 まあ、確かに、と、悟空の日ごろの行いを思い出し、女房のほうも頷く。花より団子な悟空にも、そういう情緒というものが育っていないのは明白だからだ。



 くだらない話をしつつ、寺の夫夫のいちゃこらは続く。どっちも、そういう気はないから問題はないのだが、そういう気があったら洗い髪の女房にクラクラして押し倒してもおかしくないシチュエーションだ。

「・・・・嬉しかった・・・・でも・・・・」

「素直に喜んでおけねぇーとこが、ロクデナシなとこだ。」

「・・・だって・・・・」

「どうせ、毎年毎年やられるんだ。喜んで笑ってろ。」

「・・・・はい・・・・・」

 おとついの話に差し掛かると、女房はぶつぶつと文句を吐く。そこいらを叱るよりは少し優しく諭しているのが、坊主の贈り物だったりする。